幼馴染
ライアスは小さい頃から優等生だった。
勉強も術もなんでも出来る、自慢の幼馴染。
彼の母は戦争で女神と呼ばれる術師で、国内でも知らない者はいない程。
彼の父は術はそこそこだが、戦闘力に長けている。
オーシャン一族…
そんな両親に産まれたライアスだが性格が穏やかで
小さい頃は戦士にはなりたくなかったと、彼は言っている。
この力は人の命を奪うものではなく、救う事に使いたいと
訓練生になった今でもそう話す。
戦う事だけが戦士ではない、ということを
ライアスは証明するのだと。
碧目も5歳の時に開眼し、普通の大人と同じ程度の術ならもう使いこなせる。
ライアスとは畑の魚をよく一緒に取っていた。
山に居る大きな車虫を狩りにいったり
木刀で戦いの真似事などをしたり…
戦争が激しくなるとライアスの両親は敵国に行ってしまうため
6人の弟や妹達の面倒をみるのだと寂しそうに笑う。
ライアス「戦争なんてなくなれば、皆んなで暮らせるのにな…」
オーシャン家はお城のような造りで
家には何十人もの使いの者も居る。
俺からしたら何も寂しい事はないだろうに、と心の中で思っていたが
やはり両親が居ないのは辛いだろう。
ライアス「僕にはエナもアクナも居るから、寂しくないよ!」
ライアスは本当にいい奴だ。