何気ない毎日
「早く起きなさいー」
遠くから声がする。
まだ…眠い。
?「エナー、エナ起きて!!!」
「んー…まだ眠いよ。」
母さんが布団を引っ張った。
母「エナ!!!今日は早起きして仕事するって約束したでしょ?」
「分かったよ……」
まだ寝足りない体を起こして
大きなあくびをした。
母「ほら、早く支度しないと。父さんもう出発しちゃうよ」
「分かったってば…すぐに準備するから」
父「エナー!早くしないと置いてくぞ!!」
遠くから父さんの声が聞こえた。
「待ってよー!すぐ行くよ」
リビングに向かうと、支度を済ませている父さんとエプロン姿の母さん。
そしてテーブルの上には朝食が並んでいた。
父「エナももうすぐで10歳だな」
「うん、そろそろ俺も父さんや母さんみたいな
青い目になれる頃だね」
母「そうね、ほら早く食べて!今日もお仕事頑張るのよ」
「はーい」
朝食を急いで食べて、父さんと仕事に向かった。
仕事といっても畑で野菜を育てる仕事だ。
父さんはたまに戦争で居ない期間があるが
ここ数ヶ月、戦争は落ち着いているらしい。
「父さん!俺も父さんみたいな戦士になって、この国を守るのが夢なんだよ。」
父「そうだな、エナならきっと父さんよりも強い戦士になれるさ」
俺が居る国はシャーロイズ帝国
戦争でもほとんど負けない強い国。
10歳になると戦士として、戦に出る者もいれば
戦には出ず、国内の平和を守る者もいる。
父「でもまあ…エナはまだ戦士の目になってないから、ちゃんと訓練していかないとな」
こうやって父さんと仕事をしながら
いつもの日々を送っていた。