01 はじまりはじまりっ!
ある2人はこうつぶやく。
「はぁー。梅雨だるいね、こ゛こ゛ぉ゛~」
「そんなことより湿気で髪の毛はねてきちゃった」
暑くもなく、寒くもなく、
ただ雨が降っている昼休み。
何もない、ただただ平和な今日1日。
彼女たちは今日も暇そうにしているが、
実は裏の顔もあったのだ。
その前に私たちの自己紹介!
まずは主人公の「守 ゆみ」
ほかの人からはそのまま「ゆみ」ってよばれてるかな、
普段はマイペースでゆったりしてます!
人の困りごとに突っ込むのが好きで、
人が変わったかのようにって言われるけど、問題解決に一直線に突き進むみたい。
都立第三中学校の2年生。クラスはB組。
もう一人は親友の「糸巻 こころ」
同じクラスで、席も隣同士!
あだ名は「ここ」って呼んでます!
私が転校したときに初めて友達になってくれたんです。
たまに暴走しちゃう私をいつもツッコミで止めてくれます。はずかしい…
そんな私たちは実はこんな顔がある…。
それは、、、
”町の解決屋さん!!”
(何でも屋じゃないから!)
基本はクラスメートやとなりのクラスの子から相談されることが多いのだが、
時には学校の先生や、時には町の人からも!
まだ馴染みのないこの町だけど、
精一杯頑張ってます!
っと。自己紹介はここまでで、
もう一つ紹介!!
私たちの横にふわふわ浮いているのが、
「ころタマ」!!
自立なんちゃらAIで、いろいろなことを手伝ってくれるんだけど、
質問とか、道案内とか、お会計とか、
あと、動画や写真も撮ってくれるんです!
両手で抱えられるぐらいのたまご型で愛くるしいんだよね!
「おーい。なにぼーっとしてるんだ。ゆみ!」
こころはぼーっとしているゆみをチョップした。
「いでっ!ごめんごめん。」
「はぁー。ほら、依頼来てるぞ」
「ん?何々?」
「ころタマ」を通してこころからあった依頼内容をメールで確認する。
「すいはい? 解決屋さん…」
「その漢字、拝啓だろ。神かなんかかよ、私たち。」
「かもねー! どれどれ…」
中身はこう書いてあった。
「拝啓 解決屋さん。
ひとつ、どうなったか知りたいことがあるのです。
昨日の6月30日の夜に隕石が落ちてきたのを見たんです。
そのことをお母さんに聞いても知らない、見てないというのです。
ほかの人なら知っているかもと、商店街の人に聞いても誰も見ていないといわれました。
解決屋さん!!落ちた隕石がどこに行ったのか、周りがどうなったのか知りたいんです!
遠くにも行けないので、ぜひ探して教えてください!! あんずより」
「…だって。 あんずって名前、か゛わ゛い゛い゛ね゛~!」
「ったく。そこじゃないでしょ!」
「そうだった!とりあえず返信っと!」
(任された!!(≧◇≦) 町の解決屋さんより)
ゆみは返信を終えた後、
昨日の隕石について語る。
「隕石ってさ、硬いのかな?」
「そりゃそうだろ。本来は流れ星になってるんだし。毎日見てるだろ。」
「えぇ~!じゃあ、毎日あぶないじゃん!!」
「っていうか、流れ星一回も見たことないんだけど…」
「……っん。 まじか ゆみ。」
こころがちょっとしかめっ面になった。
この街には、
いえ、この数か月世界では流れ星が毎日見かけるほど数が増えていた。
ただし、隕石の落下については一度もなかった。
「あっ!ゆみ知ってるかもー……。」
「まあ。今日の放課後ちょっと探してみるか。」
「無視された…。とりあえず早速いくぞー!」
「待て待て。まだ昼休みだからな」
「あっ…。はい。」
ゆみは餌をお預けされた子犬みたいになった。
「ちょっとかわいい」
「ん?何か言った?」
「…何でもない! 落ちた場所、近くの小山らしいから放課後いくぞ。」
「よし!」
ゆみは立ち上がり、どこかに行こうとしたが、
同時に昼休み終わりのチャイムが鳴った。
「あっ…。」
ずっとトイレを我慢していたみたいだった。
ーーー授業中ーーー
「…であるからして、ここはこうで…」
「セ、センセ。 ワタシ、ガママンできま゛せ゛ーん゛!」
ゆみは許可を取るまでもなく、
ものすごいスピードでどこかに駆け込んでいった…。
笑いに包まれる教室と、
見守るこころ。
そんな2人が周りを巻き込みながら引き起こす、
とんでもないことに巻き込まれるのであった。
---つづく
久しぶりの投稿です!
過去2話までしか書けなかった内容を改めて書いてみました。
時々の更新となりますがよろしくお願いします!