世界を変えた少女
エピソード23がが重複されていましたのでエピソードを変更し、後ほど掲載予定だったこの世界の始まりを少し投稿します。
この世界での魔法は魔素(海外ではマナ)と呼ばれる素粒子が要因。
約48000年前に飛来した隕石郡が原因だと言われている。
恐らく数日間降り続き、地球の軌道上に流星群を生む彗星の尾の軌跡の様に横たわり、太古の数世紀に定期的に大気圏に飛来していたと推測されている。
それらの隕石郡に含まれていた特殊な魔素を含有する鉱石が地上、地中、海など、広範囲に衝突し地球の鉱石と反応、融合、反発しながら魔素を放出。
恐らく数日で地球の環境は激変したと思われる。
魔素に当てられた生物、植物、鉱物が変異。
魔物、モンスターと呼ばれる魔素が体内で結晶化した魔石を有し、エネルギーと経験を蓄積、進化成長する生物が現れ始めた。
人々は当初、ある程度の高度な人類史における第一文明を築いていたが、突然大気に撒き散らされた魔素という新粒子に対応できずに生命活動に支障が出る程弱体化。
その中で一部の人々が魔物のように体内に魔素結晶が生成され魔物化する者。
遺伝子的に耐性があったのか魔素に晒されても弱体化しない者も現れる。
人々は弱体化した身体能力で魔物の脅威に晒され、地球の総人口は一月で半分以下に激減した。
本能的になのか、魔素の結晶の力によるものなのか、魔物の中に異能を発現する個体が現れる。
人類の中で耐性を持った者達が魔物や自身の研究を勧め、魔素の存在、魔物の魔石、割れた魔石の内部に蓄積された経験と力の吸収、体内に取り込まれた魔素を循環させる隠れた臓器の存在や、吸い込む魔素の影響を軽減する呼吸方法の発見、それに伴う循環方法⋯⋯etc
数多くの犠牲を越えて生き残る為に様々な経験と発見を繰り返し、魔素を扱い、魔物の様に異能を発現させることに成功し、賢者と呼ばれる魔素の扱いに長けた者達によってイメージを具現化し、皆が扱えるよう《詠唱》と《陣》を確立させていった。
手探りで拙い、今の魔法よりも脆弱だった古代魔法。
ある時、その賢者の中の一人、Originと呼ばれる少女が人類史を変える。
古き体内の共存者との再契約。
地球に新たに刻まれた新粒子、それによる生物の絶滅を防ぐ為にお互いの生存をかけて結んだエネルギー契約。
しかし、それは人類だけでなく全生物、魔物にもに適用される諸刃の剣。
全ては共存して生き残る為に
少女は世界に問いかけ
小さな小さな共存者と
世界を変える契約を刻んだ
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