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ヴェシュティツァ・コード 魔女の暗号
ソフィアを燃やすのか・・・!!
何の罪もない、優しい花のような少女を・・・。
呪われた赤い炎よ!!!
麦を耕し、貧しい者には施しを与え、小さな命を助け、大事に育てていただけの少女よ。
金色の髪は太陽の光に透け、淡い輝きを放つように、その笑顔は何時も輝いていた。
私は彼女を愛していた。
その彼女が、何故、魔女とされたのか。
一体何が、魔女狩りを煽っていたのか・・・・。
私は侯爵家の跡取りでありながら、彼女を助けることが出来なかった。
彼女が大切にしていた黒猫も、彼女の目の前で殺された。
あの叫び声を、私は永遠に忘れる事は無い・・・永遠に・・。
あの炎と共に、私の心も焼き尽くされた。
私はこの魂を悪魔に売り渡し、この人の世に、永遠に復習し続ける。
あの猫と共に、黒い幻となって・・・。