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エピローグ
そのとき、僕は目が覚めた。朝の小鳥の声が聞こえた。僕の目からは涙が零れていた。僕は涙を拭いた。僕はベッドから出て、リビングに向った。すると、椅子に座り、新聞を読んでいたスーツ姿の父親が僕に向って言った。
「誕生日おめでとう。」
僕は恥ずかしげに言った。
「ありがとう。」
そして僕たちは向かい合って、パンを食べていた。朝の光がテーブルの上に差し込んでいた。父は読んでいた新聞から目を上げて思い出したかのように言った。
「なあ。お前、昨日俺を殺しただろう。」
僕は驚いて、体が強張った。冷たい汗が背中を流れた。
父は笑った。
「俺も15歳の誕生日に父親を殺した。夢の中でな。」