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お題シリーズ

比喩 カラフル婚約戦争

作者: リィズ・ブランディシュカ




 見目美しい王子の心を射止めるため、多くの姫がパーティー会場に訪れた。


 集まったのは、一国を代表する姫ばかり。


 彼女達は、それぞれの強みを活かして、王子の気を引こうとした。





 赤の姫は、己の心の丈をぶつけるように告白し、情熱的にアピールした。


 紫の姫は、自らの言動で魅了しようと、神秘的な笑みをこぼした。


 桃色の姫は、ただ愛らしく笑い、無邪気な少女を演じた。


 緑の姫は、泰然と構え、ただ静かに王子のその背中を支えた。


 青の姫は、己の知略を生かし、さっそうと悩みごとを解決した。


 黄の姫は、活力に満ちた行動で、見る者に元気を与えた。





 しかし、無色の姫にはとりたてて長所がない。


 壁の花と化すよりもむしろ、壁と一体化していた姫は、王子にアピールできなかった。


 しかし、王子の命をねらった暗殺者が紛れ込んだ時に、自分ですら気づかなかった、己の才能を発揮した。


 王子に成り代わった姫の機転で、王子は一命をとりとめた。


 結果。パーティーの終わりに全ての姫の求婚を受けた王子は、それらの愛、全てを受け入れた。


 多くの才能ある姫に支えられた王子。


 そんな王子の国は、誰も敵う事のない大国に成長した。



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