表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
花束を摘む  作者: 金川都
ニ、四銃士の集い
27/29

二十六話 3人の少女

二十七話です。

よろしくお願いします。

 午前の訓練終わり、ダリアは食堂でいつも注文ふる『サーモン詰めロールキャベツ』の料理が乗ったお盆を持って、空いている席を探していた。

 月が変わると、食堂のメニューが一部変わるためか、やけに人が多かった。


 遠くの方で席を探すダリアを見て、とある一つのグループで話題が上がった。

「ねぇ、あの子1人かな。」

「んー、食堂でよく見るけど一人でいるとこしか見たことないかも」

「右に同じだ。」

 それを聞いて、話題を始めた一人は席を立ち、「じゃあ、誘ってくるね」

とだけ残して行ってしまった。


「あらら、初対面なのにね。君はいいのかい?」

「ウォートの好きにさせておけ。」



 そして、金髪の少女はダリアの前に立った。

「ねぇ、一緒に食べない?」

「え、えぇと。」


(あの時の金髪の子、だよな。)

 ダリアは騎士団に入って、必要時以外で話しかけられるのは初めてだったので、自然な会話すらままならないほど、一時的にコミュニケーション能力が欠落していた。


「あ、私ウォート=アモネっていうの。他にも友達がいてね。すっごく面白いから、すぐ慣れると思うよ。ね、大丈夫」

 そう言って、ウォートはダリアの腕を引いて、他2人のもとへ連れて行こうとした。

「え、あ、うん。」

(何が?)

 まるでキャッチセールスのような強引さにダリアは困惑しながらも、仕方なくついて行くことになった。誰だかわからない、知らない他2人のもとへ。




 ウォートに連れられ席に座らせされると、ウォートもダリアの隣に座った。

 どう見てもやっぱり知らない人と、なぜだか席を一緒にしているためか、顔を合わせても沈黙が流れる。とても気まずい。


と、正面に座る黒髪の少女がじっとこちらを見て聞いた。

「年はいくつだ。」

「じゅ、14」

 それを聞いた、黒髪の少女の隣にいた三つ編みの少女も口を開いた。

「あー同い年だったんだ。てっきり一個上とかだと思ってた。私コスモス=ステラ、よろしくね」


「う、うん」

 ダリアはコスモスと軽く握手すると、コスモスは続けて言った。

「これはアザミ=ユリオプス。初対面で早々堅いやつって思ったかもしれないけど、仲良くしてやってね。」


 コスモスという少女は、なんだかダリアを観察するよあに笑顔を作って話してきた。それに気づいたダリアは、とてつもなく性格の悪いやつだと感じて、あまりいい気分ではなかった。



「じゃ、同じ団員同士、明日から一緒に食べようね」

 若干空気が重いのをかき消すように、ウォートは仕切り直してダリアに微笑んだ。

 なんとも柔らかく陽だまりのような笑みに、先程までのコスモスの嫌味による苦い気分が晴れた。


 話しているうちに冷めてしまった、サーモン詰めロールキャベツを口に運び、美味しい時を逃した虚しさをキャベツと共に噛みしめた。

 またアザミはじっとこちらを見て言った。


「お前、戦神だとか言われるほどに剣の腕が立つらしいな。うちの団は午後は各自の自主訓練が日課だ。勝負しろ。」

「えー、会って早々何吹っかけてんのさ。てか絶対負けるよ? 君も乗らなくていいからね。」


 コスモスは新人が断りやすいように、施しのつもりで言ったが、ダリアは反対にその話に乗ることにした。

「いや、いいよ。面白そうだな。それ」

「え」


 一方、ウォートは止めもせず、話に入ろうともせず、ただその光景を見ていた。

お疲れ様でした。次話もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ