二十一話 姉妹
二十一話です。
よろしくお願いします。
ダリアはパン屋に戻ると、2時間もサボったことなど気にもせず、建国記念日で店内が混み合う中を突き進み、せっせと働くガーベラのもとへ行った。
「どこ行ってた? ジョシュアが一人で頑張ってたんだよ」
「、、、それは押し付けてすまなかった。ジョシュア」
「い、いえ。大丈夫ですよ。」
ジョシュア少年は本日分の配達を終え、ガーベラとヨルと一緒に翌日分の仕込みをしていた。
ガーベラの言う通り、一人で駆け回っていたらしく、疲れて目が重く下がり気味だった。
そして、ダリアは姉ガーベラの目を真っ直ぐに見て言う。
「明日から騎士に戻る。」
言ってすぐに、明日は急過ぎたな、と思ったけれど、ガーベラは手を止めてこう返した。
「好きにしなよ。でも今日サボった分は取り返してもらうから。」
「わかった」
ガーベラはダリアにスキッパーを渡して作業に参加させ、そのまま二人はただ無言で、生地をまとめていく。
その横でヨルは心配そうに言った。
「配達が1人減ったしまったわね、」
「大丈夫だよ。僕がダリアさんの分も頑張るから」
ジョシュア少年は、ヨルの心配事を消し去るような眩しい笑顔で言うと、ヨルは安心してようで、無言で仕込みをする姉妹を一度見た。
最中、
「もう戻ってくんなよ。」
とガーベラが小さく言った。
他のみんなは一度手を止めてガーベラの顔を見たが、ダリアはだけはただ手を止めずに下を見たまま、一瞬だけ頷いた。
この姉妹にしかわからない世界でもあるのだろうと、何も聞こえず見なかったかのように、一同は作業に戻った。
お疲れ様でした。
次話もよろしくお願いします。




