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2.音程と音色

 音、とは空気の粗密波です。


 空気の濃い、薄いのパターンが約マッハ1の速度で大気中を伝わって人の鼓膜を震わせることで、空気の粗密波が音、として認識されます。粗密波はこんな風にグラフ表示すると状態が判りやすくなります。


     挿絵(By みてみん)


 図は、横軸が時間、縦軸が気圧です。大気中に気圧計を置いて、そこでの気圧の変化を記録したグラフだと思ってください。(実はそれってマイクだったりする訳ですが)


 音ってこんな感じです。


 さて、図1をよく見て頂くと、同じ波形パターンが繰り返し3回ほど現れているのがお判り頂けますでしょうか?


 このように同じ波形が何度も繰り返し現れる音は、「音程」が聞こえます。言い換えれば、「音程」とは波形パターンが現れる頻度です。


 例えば同じ波形パターンが1秒間に440回現れる時その「音程」は「ラ」の音になります。この頻度のことを周波数と言い、Hzヘルツという単位で表記します。1秒間に440回なら440Hzヘルツです。


 「ラ」の音って、例えば時報のぴ、ぴ、ぴ、ぴーんの “ぴ” の音です。オーケストラのコンサートで最初にチューニングを行いますが、あの音程です。赤ちゃんの泣き声も、だいたい「ラ」の音に近いと言われています。


 さて、周波数は「音程」になる訳ですが、では繰り返される一回一回の波形パターンは音楽用語で言うと何になるのかと言いますと、「音色」になります。


 例えばピアノとトランペットとでは「音程」が一緒でも「音色」はずいぶん異なりますが、それは繰り返される波形パターンが異なる為です。具体的にはこんな感じです。


     挿絵(By みてみん)

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