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俺は魔王(娘)と異世界を生き抜く  作者: ところてん
魔王(娘)との出会い編
1/3

異世界転移

初投稿となります。

読みにくい部分や読んだ感想など気軽に教えていただけると嬉しいです。


  辺り一面に広がる自然。

  空を飛ぶ翼竜たち。

「はぁぁ、どうしたもんかなぁ……」






「確か駅で電車を待ってたはずなんだけど」

  俺の身に一体何が起こったというのか。

 

 肥えたおじさんがでっかい椅子に座っている。ここは王宮の玉座の間といったとこだろうか?

  辺りを見回すと4人の制服を着ているから高校生だろうか?が目を覚ましたようだった。


「ここは一体どこなんだ!!」

  目が覚めた男が叫んでいる

「私たちどうしてこんなところに・・?」

  この男の同級生らしき女もこの状況を理解していないようだ。


「よくぞいらしてくださいました勇者様。どうかこの国をお救いください」

  目の前の王様らしき男が玉座に座り言う。

「これは異世界転移ってやつか?」


  話を聞くうちにいろいろなことが分かってきた。

  まずここは異世界のカティスフィル王国という場所でこの世界で最も大きい国だそうだ。

  カティスフィル王国は現在魔族との戦争をしていて戦況が悪くなってきたため俺たちを召喚したらしい。


「それでは皆様の能力を知るために”ステータス”とお唱えください。」


  王様が言ったように唱えてみる。

「ステータス」

  そういうと本当にパネルのようなものが目の前に現れる。

 名前:

 種族:人間

 職業:賢者

 レベル: 1

 HP: 500

 MP: 8000

 筋力: 45

 耐久: 27

 敏捷: 100

 器用さ: 850

 運: 1000

 スキル: 全属性魔法、 禁呪

 称号: 異世界の住人

 


他の転移者も各自ステータスを見ている。

  すると男子高校生が王様に尋ねる。

「王様称号の所にある世界を救う勇者というのはいったい?」

「やはり勇者様でしたか。その称号は召喚されし者に与えられる称号なのです。」

「私たち勇者なんだぁ。美香はどうだった?」

「私も同じよ。」

  女子高生たちは少し嬉しそうに手を取り合っていた。

  あれ、おれの称号って異世界の住人なんだけど?

 どういうことか王様に聞いてみよう。

「すいませーん。おれの称号勇者じゃないんだけど」

「…」

  おれの質問に場にいる人たちがざわつく。

  王様の目が一転俺を見る目がゴミを見るかのような目付きに変わる。

「アンジェリカその者を別室に連れて行け」

「かしこまりました」


  アンジェリカと呼ばれるメイドに部屋を案内され

 ソファーに座るよう言われる。

  すると遅れてスーツの男が入ってくる。


「この国の宰相のサザンと申します。」


  サザンさんが深く頭を下げる

「大変申し訳ございません。今まで召喚で勇者でないお方が召喚された前例がなかったものですから」

 

 頭を下げたままサザンさんは謝罪をする。


「まぁそのことはどうしようもないからいいけど

 俺は勇者じゃないしここから帰してくれる?」

「すみません。帰すには召喚と相対の呪文が必要で

 この呪文は代々魔族の王家に伝わるものなので

 我々ではどうすることも…」

 

 どうやら俺は魔王の使う呪文でしか元の世界に戻れないそうだ。

「じゃあ魔王の所に行くまで王宮に居させていただいても良いですかね?」

 

 当然転移したばかりで金ましてや家などあるはずが無い。

「大変申し訳ございません。王様のご命令でお客人には即刻出て行ってもらうようにと」

「え・・・?」

 


 予想もしてなかった言葉に頭の中が真っ白になる。


「そのためこれより馬車で初心者冒険者の街へと運ばせて頂きます。」

「ちょ、ちょっと待ってくれ。俺は転移したばかりで 右も左もわからない状況のうえ金を1銭も持って居ないのだが」

「そのことならご安心ください。この世界のことは街にある冒険者ギルドで聞くことができますし、お金なら迷惑代と言うことで銀貨10枚差し上げます。」

「銀貨10枚あれば何ができる?」

「安い宿になら1ヶ月は泊まることができます。

 それではこちらに」

 

 後ろから2人の兵士らしき人が部屋に入ってきて半ば無理やり馬車まで連れていかれる。

  馬車に乗り込むと黒いローブを着た人が御者をするようだ。


 “コンコン”

  馬車の窓が叩かれる。そこいたのら玉座の間にいた

 王様だった。


「悪いな。今この状況で使えない者を王宮に置いておくわけにはいかんのだ。」

 

こいつはなんてやつなんだろう?

  手違いとはいえ召喚しておいて勇者でないと分かれば王宮から追放する。

  この王様はそう言う王様なのだ。

  早めに離れておいて間違いはない。

  こんな王様だとはいえ王様にはちがいない。

  俺は作った笑顔で王様に言う。


「えぇ手違いでしたので仕方ないことでしょう。

 それよりもこのような手厚い対応に感謝します」

  どこが手厚いだろうか?むしろ非道だろうが。自分行ったことに疑問を感じながらいると、



「行け」


  王様の命令で馬車は走り出す。



  俺はこれから先の不安を感じながらただひたすら運ばれて行った。



  今俺は辺りの景色を見ながら揺らされている。

  もう何時間走っただろうか?

  待っても待っても街に着くどころか、なにもない場所を進んでいる。


「俺の異世界チート物語が始まる所だったのに…。」


  そんなことを考えていると草原の真ん中で馬車が止まる。

  何か不具合でも起きたのだろうか。

  心配して聞いてみる。


「大丈夫?」


  すると黒ローブの男は申し訳なさそうに


「車輪がこわれてしまいました。修理をしますので馬車から降りていただけますか?」

  俺は言われた通り馬車から降りる。

 とその瞬間


「”テレポート”」


  なんと御者をしていた黒ローブの男が馬車ごと

 瞬間移動して消えてしまったのだ。


  ここでようやく冒頭に戻る。


  つまり俺はどこかもわからない場所に置いていかれてたのだ。


  俺これからどうなっちゃうの??


  俺が将来の不安を感じている時魔王城では


  6〜7さいくらいの女の子が額から脂汗をながしながら倒れている。

  すると勢いよくドアが開けられる。


「ティファの様子はどうだ?」

 

  剣幕な表情で大柄な男が尋ねる。


「呪いの方が進行しておりこのままでは姫様は…」

「人間どもが…!!」

 

 魔王は怒りを抑えられず大声で怒鳴る


「どうすれば、」

「姫様の呪いは賢者の持つ”パーフェクトディスペル”でないと解くことはできません。」

「”パーフェクトディスペル”を使える者はおらんのか?」

「申し訳ございません。現在我が魔王軍には賢者自体おりませんゆえ…」

 

 怒りのままに机を叩く。


「すまない。お前にあたってしまって。」

「お…とう…さま…」


  ベットから力のない声でティファが話しかける。


「私のせいでおこっ…てるの…?」


「何を言っているんだティファ。お前は何も悪くはないよ。」


  魔王が怒ってないと知ると安心したようにティファは意識を失う。


  魔王は覚悟を決めたように


「人間との戦争をやめ賢者を派遣してもらう。」


  と同時に兵士が入ってきて


「魔王様城の前で賢者と名乗る男を捕えました」

 と報告した。















今日から毎日投稿していきます。

よろしくお願いします。

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