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真・家賃1万2千円風呂共用幽霊付き駅まで縮地2回  作者: タクティカル
真・第二部 パロディ頼りなタイトル編
28/29

俺バカだからさ どんなタイトルにすればいいか分かんねーんだよ

皆さんこのタイトルだそうです


――一ノ瀬ハートインランドにて





 くふっ、くふふふふっ……! 

 むふふふふっ!


 わははは!


 あ~、面白い! 面白いのぅ!


 悪魔のメ〇メムちゃんは何度読んでも面白いのぅ! はよぅアニメ化せんかのぅ!

 マジ、人類ってばタマにこーいう妾の琴線にビンビン触れる作品作っちゃうから侮れん! これだからこの世界線の人間好きじゃわー! うむ、もっともっと生きるがよい人類。妾を楽しませる為の生存を赦す。妾の娯楽欲を満たす為に広がり続けるとよい! 

 うん。つーか広がれ。人類ってば娯楽性に富んではいるが、どうにも外に広がる性質には疎いからのぅ……ちゃっちゃと外に種を広げて地球になんかあった時のリスクを減らして欲しいんじゃがのう。何やかんやで地球ってば、うっかり滅びることがあるしのう。

 今妾がいる世界線は平和な方じゃが、すぐ近くの世界線でも、妾の主がうっかり死したせいで幽霊娘が闇落ち悪霊化して滅びたし……まあ、それは妾の関与する範囲ではないが。そういえばやっぱり主はうっかり死したせいで探偵娘が闇落ち探偵になって世界樹の権力者が抱える謎を暴きまくったせいで世界戦争に突入した世界線もあったのぅ……おお、怖い怖い。

 

 ま、だからと言ってそれらを防ぐために妾が動くことはないんじゃが。

 妾はあくまで観測者。全てを観測し、■■■する■■。観測し■■するだけの装置にすぎん。

 いわゆる一つの傍観者。世界の栄枯盛衰に関与する気はさらさらない。滅亡もよし! それすらも娯楽にするのが妾という存在。

 

 ま、まあ……ついこの間(第一章最終話見てね)、すこーしだけ情にほだされてちょーっとだけ主の言葉に動かされ、観測するだけの役割をちびっとだけ逸脱して、かるーくアレをアレして、まあ……事象の書き換えをしたわけじゃが。あんなのアレで最後じゃからな! ちょっとした気紛れじゃからな! 本来消失するはずじゃった幽霊娘の情報を別世界から無理やり持ってきて上書きするなんてこともうせんからな! じゃって怖いもん! 別世界マルチバース弄るとしっぺ返しくるもん! ドクター〇トレンジが言ってたもん! じゃからもうせん! 1クールの最後じゃから大盤振る舞いしただけじゃし じゃし!

 ……ん? 何の話かって? いや、じゃから前期の最終話にほれ、消える幽霊娘をどうにかする為に妾の主が奔走して……え、知らん? マジで?

 あ、そう。妾、結構頑張ったんじゃがな……ちょっとショック。


 ふむ。

 つーか、なんじゃ。そもそも何の用じゃ。ここには何もないぞ。何をしに来た?

 なに? 幽霊娘と大家娘との買い物中に? 突如誘拐された? 妾の主がどうなったかを追ってきた? さっさと次話を寄越せ?

 

 はー、なるほど。そういう感じか。

 じゃったら、言ってしまうが――そんなもの、ここにはないぞ……。


 うむ、ない。次話なんてないぞ。

 じゃって前回が最終話じゃからな。


 聞いてない? いや……そういわれてものう……じゃってそもそも前回の終わりに妾の主が言ってたじゃろう? 今回で最終話かもしれんと。そうなっただけじゃ。妾の主は下手人たちの手によってバラバラにされ、魚の餌にされたり、畑の肥料にされたり、泣いたり笑ったりラジバンダリできなくなったわけじゃ。うーむ、スッゴイカワイソ。

 

 というわけで、妾の主は亡くなりになりました、皆様、短い間、ご声援ありがとうございました。最終回でした。ご冥福をお祈りします。アーメン。次回からは『ミスティックシルバちゃん』をお送りするのじゃ! 妾が主役じゃ。わはは! 妾が数多の世界線観光をする話じゃ! 記念すべき第一話は妾の主が女の子な世界じゃな。他の者どもも全員性別が変わってるからの! 幽霊娘がショタ幽霊になったり、探偵娘が美少年探偵に、狐メイドが狸執事になったり……うはは! いわゆる逆ハーレムというヤツじゃ! 楽しみにしておくとよい! したっけ!








 まあ、嘘なんじゃが。

 ほれ、エイプリルフールエイプリルフール! ははは笑って流せ! 悠久を生きる妾も千に一度は笑いを取りたくなる。

 ん? エイプリルフールがとっくに過ぎてる? いや……これ書いてる時は確かにエイプリルフールで、そもそも各ヒロインのED的な嘘後日談を書いてる予定だったんじゃが。いや、自分でも何言ってるか分からんが。


 うん。何を期待しているか知らんが、マジでここには何もないぞ?


 じゃって、妾の主、ここの記憶マジで消したからな。

 具体的には下手人に攫われて、色々あって逃げ出して、大家幽霊娘の元に帰るまでの記憶、すっぽり消しおったわ。

 故にここには何もない。

 無いと言ったらない。

 分かったらさっさと次回『大家娘VS幽霊娘――炎の料理対決』にゴーッじゃ!







 



 しつこいのう……。

 いや、マジでしょうもない記憶なんじゃって。少なくとも妾の主が記憶を消去するくらいには。

 妾は立場上、確かにここの記憶を完全に覚えておるが……。


 ……分かった。分かった分かった。

 じゃあ、あらすじだけ。あらすじだけ語るとしよう――100秒でな!

 それ聞いてとっとと次に行くとよい。定命な存在らしく、時間は有用に使うがよい。

 よいな? 妾との約束じゃぞ?



■■■


『100秒で分かる真縮地28話~俺のことが大大大嫌いな100人のファンたち~』




 大家さん(エリザ)とお買い物デートを楽しむ一ノ瀬辰巳(実は主人公!)

 その光景を嫉妬混じりの視線で見ている商店街の連中(実は100人規模の大家さんファンクラブ!)

 手を出したらファンクラブ協定を破っちゃうので血涙を流してる一部の連中(ぬめぬめんと草食系)

 ぬめぬめんと草食系は目の前で仲良さそうに手を繋ぐ2人を見て殺意を感じちゃう。


ぬめぬめん『急がないと、取り返しのつかないことになります。今ならまだ止められる、だから……」

草食系『止めるってなにを……』

ぬめぬめん『性交』


 大家さんの貞操を巡る戦いを前に父親からいい感じのズタ袋を受け取る草食系(父親はファンクラブの初期メンバー!)

 

ぬめぬめん『俺は行きます……!』


 俺は行くってどこへ?(多分草食系所有の裏山!)


 鍵を握る私有の山の持ち主は草食系(実は非童貞!)

 その行方にはたまたま通りがかった遠藤寺(マジで通りがかっただけ!)


 草食系とぬめぬめんに拉致された辰巳、それを訝し気な眼で見る遠藤寺(最近ブラがキツくなってきた!)

 遠藤寺とのデートが迫って鬼ラインをするタマさん(ウザイ)

 そして遠藤寺が『正直タマさんの鬼ラインがウザイ。分かってくれる?』と間違って返信した相手はまさかのタマさん(とっても悲しい)

 落ち込むタマさん稲荷地獄に落ちていく。


 一方そのころ、ランジェリーショップでエリザとキャッキャウフフしてる大家さんは人生マウントをとる為、えぐめの下着をチョイス

 

エリザ「うわぁ……これ何の穴なの?」


 と振られ


大家さん「きゅ、急に男の娘になっちゃった時の奴です! ほ、ほら呪泉卿に落ちた時用の!」



 大家さんとエリザはなんやかんやでいい感じのえぐい下着をチョイス。

 下着ショップの店員興奮『ユニヴァァァァァス!』


 ここでPOINT!


 OOO(おっすおっす大家さん)のメンバーは住人に危害を加えるとヤバイ(会員解雇&大家さんに対して接近禁止令発令!)

 しかし一部のメンバーはそれが気に食わず、一ノ瀬辰巳に大家さんから離れてほしいから目の前の相手の弱みが欲しい。

 というわけで過激派メンバーが選んだのは人知れず拷問!

 目指すは誰も近寄らない私有地山奥深く。


草食系『ここから先は(どっちが上手く拷問できるか)競争ですね』


ぬめぬめん『たのしそーじゃん!』


 そこに現れたのは――肉屋のオッサンだった。


肉屋親父『ンンンッ! エントリィィッ!』


 結局のところ、すべては伝わらない面倒くささ! 全てはエピソード28『俺のことが大大大嫌いな100人のファンたち」へ!



■■■



 ま、という感じの内容じゃ。

 内容がないよーって感じの内容じゃろ? ……笑え。

 主が記憶を消した理由も分かるてもんじゃろ? じゃってオッサンしか出んからな。おっさんとおっさんとおっさんが出てきてバトる内容じゃからな……主曰く『お、女の子でないじゃん……もういいよ! 俺、主人公やめる!』と言って記憶をぶっちしてもしゃーなお。マジでオッサンしか出んからな……。南国〇年かよ!って言っとったわ。

 

 と! いうわけじゃ。

 そーいうわけでここの記憶はない! もういいじゃろ! はいさい! この話はここまで!

 次の話に向かってTo be continued...じゃッ! 

 したらな!

 


 





 




 マジか……まだおるんか……。

 もうええじゃろ。

 いうほど、このエピソードに興味あるか……?

 オッサンVSオッサンの話じゃぞ? バットマ〇VSスーパー〇ンじゃったら分かる。マー〇・ケント救出のシーン、マジでよかったからの。あれ見る為に1100円払ったみたいなもんじゃし。他にもAVPエイプレとかFVJフレジェイLVZリンゾンFVFフォーフェSVKサヤカナLVCルパコナとかだったら見る価値あるけどどじゃあ……OVO(オッオッ)じゃぞ? AVAエイアバと同じレベルじゃろ!? ぶっちゃけ勝手に戦えって感じじゃろ!? ここで鮫を一つまみ……ってやかましいわ。 さっきから妾は何の話をしとるんじゃ?

 あれか? ひょっとして妾のファンか? 1票すら入らなかったのに……ステルスファンというヤツか? あ、違う……そう。しょんぼり……。





 いや、マジで? マジでこの先を知りたいのか?

 しょうもないぞ~、オッサンとオッサンが争うだけじゃぞ~。

 妾、昔は美少女とか美少年がくんづほぐれつみたいな光景を眺めながら酒かっくらってたポジの女じゃじゃら言っちゃうが……マジで今の時代には合っとらんからのう……オッサンVSオッサン。仮にこれをネットにアップしても収益化できんぞ? 美少年同士の絡みなら、妾だってバンバン投げ銭しとるがなぁ……時代がなぁ……スパルタ時代の神聖隊がバリバリいってたあの辺の時代ならガンガン儲かってたじゃろうがなぁ……これがほんとのスパチャ、なんつって。



 ンン!

 ここまで残った奇特な連中には悪いが、マジで我が主が記憶野から今回の出来事消しとるからな。

 じゃからってほれ帰れと無碍にするのは……無体過ぎるよなぁ……。


 あい分かった。

 もうよい、そこまでオッサン同士のムサイ記憶が見たいと渇望するならば!

 虚無に還すだけの記憶……還元するとしよう。

 妾だけの記憶に残った、廃棄しつつある記憶……ここに記すとしよう。主の意に反すが! 反すがっ!

 と、いうわけで出血大サービスじゃ!

 音声だけじゃからな! 



■■■



肉屋親父『エントリィィィッ!』ズドンッ


草食系『なっ……』


ぬめぬめん『なんだぁっ!?』


 ズンズンズン


肉食親父『おいおいおい……面白ぇことしてんじゃねーか』


ぬめぬめん『肉屋……っ、ハゲエプロンッ! 何でここに!?』


草食系『序列<6位>――最初の6人(エルダーセブン)!』


肉屋親父『ちょっっっと見覚えある奴が拉致られてたからなぁ……邪魔するぜ。悪いが、そいつは解放してもらうぜ』


ぬめぬめん『ハァァァァ!? てめぇ、いきなり現れて何言ってやがる!? こいつは俺達の獲物だ!』


草食系『……くっ』


肉屋親父『そのガキはウチの太客なんでな……四の五の言わず返せや』


ぬめぬめん『おまえっ……! いきなり出てきて何だコラ! マジで……っ! 捌くぞオラッ!』


草食系『落ち着いてくださいぬめぬめん! 相手は序列一桁ですよ! それにただの一桁じゃない! 最初にファンクラブを作った原初の7! エルダー7……! 会員No006<ハゲエプロン>ですよ!?』


ぬめぬめん『んなこたぁ分かってんだよ草食系っ!』


肉屋親父『つーかお前ら、魚屋の『山田』と八百屋の『蓬裏のとこの長男』だろ。んな、紙袋やらホッケーマスクで顔隠して何やってんだよ』


ぬめぬめん『あああああああ!?』


草食系『ギルティ! ギルティッッ! ファンクラブ活動中は正体を明かすような呼び方をしてはいけない! 会則13条! わ、私は草食系! 断じて蓬裏家のマコトという名ではないッ!』


ぬめぬめん『そうだ! 山田は仮の名! 俺を呼ぶ時は魂の名、真の名であるぬめぬめんと呼べや!』


肉屋親父『知ったこっちゃねーよ。それ、後から入って来たお前らが勝手に決めたルールだろ。』


草食系『こ、これだから古参メンバーはァっ……あ、あなたたちが作った秩序の無い会に、誰がルールを作ったと……!?』


肉食親父『だからよぉ……あとから入って来て、ごちゃごちゃ揉めて、勝手にルール作ったのはお前らだろうが。俺達は俺達で楽しく大家チャマを見守ってただけなのによぉ……』

 

ぬめんむねん『うるせえ! お前ら古株が上に居座るせいで、俺ら下っ端はいつもいつも割を食って……ずるいんだよ! 町内会の飲み会! 町内温泉旅行のバスの席! いつだってお前らみたいな序列が上のヤツが大家チャマの近くに座る! もう我慢ならねえ! バトルだ! ランキングバトルを挑むぜ!』


草食系『落ち着いてください! 確かにランキングバトルで上位に勝てば、そのまま相手の序列を奪い取ることが出来る。そして序列が高ければ高いほど、ファンクラブ内でありとあらゆる優遇処置を受けることが出来る! 例えば町内運動会の休憩時間、チャマと同じテントでご飯を食べる権利、TCGチャマ・カード・ゲームのパックを優先的に購入できる権利、その他諸々!』


ぬめぬめん『全部そっくり頂く!』


草食系『で、ですが上位の序列はファンクラブ開設当初から変動していない――それは創立メンバーに手を出さないという暗黙の了解もありますが、それ以上に――強い。強すぎるんです。ランキングバトルはチャマを想う力がそのまま戦闘力になる――』


ぬめぬめん『うるせえ! だったら勝てるだろうが! 俺はチャマが好きだ! 家を質屋に入れてでも貢ぎたい! それくらいだ! お前はぁ!?』


草食系『わ、私だって……私だって! チャマの側にいる為なら……妻と父を借金の糧にしてもいい! それくらいだ!』


ぬめぬめん『その言葉が聞きたかったッ! 下克上(ジャイアントキリング)やってやろうぜッ!』


草食系『フフ、フフフ……そう、ですね。幸い、データはそろっています。相手は古参ゆえに古今東西、膨大過ぎるほどのデータがね』


肉屋親父『……ふわぁぁ。で、話は決まったか? そのガキをさっさと返すか、2人仲良く俺にドカバキグシャーされて、そこのゴミ置き場をリスポーン地点にするか。どうなんだ?』


草食系『愚問ですね。敗者になるのはあなたです。無駄に多い脂身を私の畑に撒いてあげますよ』


ぬめぬめん『おっと、俺はいらねーぜ。俺の可愛いお魚ちゃん達が腹壊しちまう! ははッ!』


草食系『では、私から相手を――』


肉屋親父『ああ、いいって。お前ら雑魚1人1人相手するの面倒くせーわ。2人で来いや。あ、この後仕入れた肉ばらすから手つかえねーな。足だけで相手するか』


ぬめぬめん『マジでコイツっ……舐め、くそ……捌く……3枚に……下ろす……』


草食系『落ち着いてください。好きなだけ舐めさせておけばいいんです。付け入るスキが多くなるってもんです』


ぬめぬめん『……そうだな。ああ、すまん。頭冷やす。マグロみたいになってた。ここからはクレバーに行く。DHAを多く含んだイワシみたいにな』


草食系『ええ、賢く行きましょう。狡猾に行きましょう、弱者らしく、ビタミンB豊富なブロッコリーらしく』


■■■


 ふわわわぁ。え? まだ見る? 

 あ、そう……暇人じゃのう……ほかにもっとこう費やすもんはないのかの? ほれ、メトロイドヴァニアに勤しむとか。Oriとかいいゾ~? ホローナイトとか、あとブラスターマスター〇ロとか。スチームワールドディ〇もよきよき。エンダーリ〇ィも良かったんじゃが、スキル揃った後半になるとリリィちゃんの飛び込み回避が見られんくなるのがのぅ……つーかいかんな。最近妾、性格が主の趣味嗜好が反映されすぎとるな……妾、もっとこうかつては――冷酷無比! 残虐無双! 粉砕玉砕! ……みたいな裏ボスガールじゃったんだがのぅ……まあ、ええか。



■■■


草食系『こ、こんなのデータにない! グハッ!!』


ぬめぬめん『アクアパッツァアコンビネーションが通じないだと!? あいたぁ!?』


肉屋親父『はい、対戦ありがとうございました。つーわけでこいつは連れてくぜ。チャマが待ってるからな』


草食系『あ、あなただって見てたんでしょう!? そ、その男がチャマと一緒に手、てて……手を繋いで

! い、一緒に買い物してるところを!? どうして許せるんです!?』


ぬめぬめん『そうだ! メンバーなら……チャマを愛してるなら、許容できるはずがねーだろうが!? なに平然とした顔してんだよ!? 殺せよ! そいつを! そいつがチャマと同じ屋根と暮らしてると考えるだけ俺は! 俺はァ! 夜もあんまり眠れないんだよ!』


草食系『私もごはんがあんまり喉を通らないんですよ!』


肉屋親父『あ、そう。どうでもいいわ。ロリになって出直せ』


草食系『くそう……くそう……こんな悔しさ、データにない……』


ぬめぬめん『こんな想いをするなら、貝に生まれたかった……ぐすん』


肉屋親父『……こいつを殺さない理由、か。まあ、お前らには分からんか。俺はチャマがガキ……メスガキの頃から知ってるからよ。チャマのことを妹みたいに思ってるってとこがある。娘って言ってもいいかな』


草食系『メス……』


ぬめぬめん『ガキ……!?』


草食系『負けたい……い、いや!? なおさら! だったらそれこそ! ソイツが憎くてたまらないはず! 邪念樹を植え付けたいほど!』


ぬめぬめん『俺もそいつがインドアフィッシュに貪られる妄想何回もしてるぜ!』


肉屋親父『メスガキの頃、無邪気な笑顔。デカくなって、いや見た目あんま変わってないが、年重ねて、あのアパートを継いで……俺らに向ける笑顔も年相応になっちまった。いや、チャマの年齢よりも背伸びした、大人ぶった笑顔……あれもあれで大人に認められようと頑張ってつま先立ててるおませなロリっぽくていいんだがな……』


肉屋親父『大人になっちまったんだよな。そらしょうがねーよ。見た目はアレだが、継ぐものついで、稼ぐもん稼ぐ立場になっちまったんだから。このまま年食って姐さん、先代の大家さんみたくなっちまうんだろうなってそう思ってたんだがよぉ」


ぬめぬめん『姐さん?』


草食系『チャマのお婆チャマですよ。アパートの先代大家の。今は世界各国を漫遊してるとか。噂によれば……ハゲエプロンの初恋の人だとか』


肉屋親父『思ってたんだがよぉ!? ……なあ、お前ら。チャマとこいつがデートしてた時、どっちの顔見てた?』


草食系『……は? いや、そんなのムカつくこいつの顔ですけど。どんなサラダに盛り付ければバエるかな、と』


ぬめぬめん『うん。こいつの身と皮を削いで骨だけで生け簀泳がせる想像ばっかしてた』


肉屋親父『だったら……ま、知らねんだろうな。勿体ないことしたな』


ぬめぬめ系『……?』


肉屋親父『チャマがこいつに向ける顔……ふっ、いいもんみたぜ。昔みたいな、それでいて大人な……』


肉屋親父『この写真ばっかりは市場にながせねーな。環境破壊過ぎる。』


肉屋親父『つーわけでこいは連れてく。これ以上待たせるとチャマが泣いちゃうからな。もう一辺言っとくがよ――コイツに手を出すな。分かったな。――つっても、こうやって俺がしゃしゃり出なくても、マジでヤバくなったらあの時の娘が来るみてーだがよ。他にも獣くせー臭いもするしな……お前ら、これからも安全に活動したいなら、マジでこいつに手を出すなよ。したらな!』




ぬめんめん『……はぁ、負けたぁ』


草食系『負けましたね。完膚なきに』


ぬめぬめん『……』


草食系『諦めますか?』


ぬめぬめん『まさか。飲み会でチャマに酒注いで、チャマが吐く酒臭い息を味わう夢は諦めらんねえ!』


草食系『ですね。ええ! とりあえず、地道に行きましょう。ハゲの言う通り、アパートの住民を狙うのは不味そうです』


ぬめぬめん『あ? ハゲが言ってたヤバくなったらどうとかの奴か?』


草食系『分かりません。わかりませんが……私のブログがクッソ炎上してます。どうやらこのアカウント<Firefox>の仕業みたいですね。このアカウント、界隈で有名な炎上したSNSに現れる有名なアカウント……私達は手を出してはいけない人物に手を出したのかもしれません……』


草食系『あ、Youtubueで開設してたお野菜チャンネルの収益が止まりました』


ぬめぬめん『ヤベー。自分のチャンネルで謝罪動画あげとこ』




■■■



 はい、おーしまい。

 どうじゃ? 無駄にしたじゃろ? あーカワイソ。ただでさえ短い定命故の時間をこんなしょーもない時間に費やすなんて哀れ憐れ……大丈夫? ムッホァイする?

 これに懲りたら年上の言うことは素直に聞いとくんじゃな。

 これからは老い先短い時間を念頭に置きつつ、将来設計をしっかり立て、不慮な事故があっても対応できる地盤を整え、ギャンブルなど一発逆転の誘惑に負けぬよう励むがよい。

 妾との約束じゃぞ!




 さて、料理バトル回の前に、妾はこのウ〇ジマくんとやらを読むことにしよう。


 したらな!

もうオッサンは出ません。

多分、このオッサンをいっぱい書かないといけない回のせいで、更新が遅れました。

というわけでこんな感じになりました。次は女の子しか出ません。

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― 新着の感想 ―
[一言] 更新のたびに一から読み直す楽しみをこの作品は与えてくれます のんびり次も待ってます
[良い点] ひさっ、久しぶりに開いたら更新されとるやんけ!?!? お前の小説を待ってたんだよ!!
[一言] この瞬間を待っていたんだぁ!!!!!! 生きがいぞ!!!!!! うおおおおおお!!!! 続きだぁあああああ!!!
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