プロローグのようなもの
学校の七不思議っていうのはどこの学校にもあるのかな。少なくとも私の学校にはあった。知っている人は多くはないし、私自身興味なかったんだけど。じゃあどうして知っているのかって?そりゃ友だちに教えられたっていうのと、
オカ研のメンバーだから
かな?
興味ないくせになんで入ってるんだって?まあ私自身今でも思ってるよ、なんで私入ってるんだろ?って。理由は簡単なんだけど。
その友だちが入ったから。別にこれといって入りたいものも何もなかったし、ならいいや、みたいな理由で。
多分君たちは私のことを省エネな人間だとか、やる気のない人間だとか思っているのだろう。確かにそうだ、基本的には。ただ困ったことにやる気はないくせに好奇心は人一倍あることを自負している。本当に困ったものだ。好奇心はあるのにやる気はない。なんという矛盾した人間なんだろう。
ただそれが私なのだろう。
それは変わらないのだろう。
ずっと、ずっと。
そう思っていた。
そう思っていたかったのに
なんで、なんで
こうなった?
コツリ、コツリと静かに足音が近づいてくる。
嫌、こっちに来るな。
あの子たちは何分に設定してた?
五時?六時?
何でも良い
早く、早く
時間が過ぎて…………