表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/183

求婚者は爆弾を落とす

引続き、北の侯爵家にて。

応接室には向かい合うソファ。イリアと両親と王子が座っており南の次男坊(護衛)王子の側近(従者)は後ろに控えている。

暖炉の火は赤々と燃えて室内を暖めていた。

昼食を終えてお茶を飲んでいる所へ王子達が訪ねて来たのだ。仕事でお兄さまは居らず、代わりに仕事休みで家に居るお父様を狙って来たのかもしれない。王子はイリアと両親に話がある言ったから。

突然の訪問ではあったが、お母様は例によって例の如く王子一行を歓迎した。お父様は渋い顔をしているものの歓迎の挨拶を口にする。イリアも仕方なく同席した。


イリアだけが一人で気不味かった。

つい先日、ダンスを踊った相手と求婚してきた相手と告白してきた相手が揃って居るのだから。

取り合えず、立ったままで居る二人は仕事として来たしかったのが救いだ。態々あの夜の事を口にしたりしないだろう。

そう思うと、イリアが気になったのは目の前に出されたガトーショコラだった。


夕食後に出すように言った筈のイリアが作ったガトーショコラ。

潰れた真ん中を埋めるように生クリームと苺などのフルーツが飾られている。こんなオシャレな気遣いはお兄さまの為にこそして欲しかった。

と、いうか……何故、出した。

出されてしまったからには文句も言えない。

お兄さまの為に作ったのに……自分の分も減ってしまった……。

諦めて、彼らは毒見だと自分に言い聞かせる。

お母様が「イリアが作りましたのよ」なんて余計な事を言う。

「美味しく出来たな」と今までの失敗作を知るお父様が誉めてくれる。

王子がにこにこと「私は幸せだな」などと世迷い事を言う。

南の次男坊(護衛)王子の側近(従者)の視線が痛い。ガトーショコラを食べられないのが悔しいのか?イリアのせいでは無い。仕事中でしょ?




イリアは窓の外に現実逃避する。

去年は雪だるまを作った。今年は鎌倉を作りたい。もっと積もれば作れるかな。そしたら鎌倉も作れるしアギフも下山出来ないから一石二鳥?アギフやサーデクを誘って鎌倉の中で鍋パーティをしよう!勿論お兄さまも一緒よ。お兄さまの素晴らしい所をアギフが知ったら、きっと恋に落ちてこの国に残りたくなるわ!

お兄さま仕事を切り上げて早く帰って来ないかしら。

王子達をさっさと追い払って欲しいわ。

……いや、ちょっと待って?

お兄さまが帰って来たら、これって修羅場?

王子は意味分からないけど、後ろの二人は求婚者と告白者な訳で。

これが、ばれたら……。

わぁ。怖い(恐ろし過ぎて棒読み)。

ブラコン、やばい。



王子が優雅に紅茶を飲んで微笑み、ふわりと爆弾を落とす。


「本日伺ったのは……お嬢さんと結婚させて頂きたく――」



イリアは耐えた!

口の中の紅茶は爆発しなかった!!


しかし。

別口で。

爆発した。

それも大爆発。

王子の後ろから。


お菓子作りでケーキとかが爆発(何故?)

王子が爆弾発言!

イリア着弾を避ける!!

王子の後ろから爆発大爆発!!!

次回をお楽しみに!!!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ