イリアとデート、赤い
お兄さま視点?です。
本日3話目!?
イリアと二人、喫茶店に入った。お昼過ぎだ数人の人が居る。
先程まで外に居たせいか、店の中は余計に暖かく感じる。
私はコートを脱ぎ、イリアも赤いポンチョを脱いだ。
私の前は紅茶、イリアの前には苺がふんだんに載ったショートケーキと紅茶。
まだ食べれるのか、という呆れた私の目は無視され、イリアは苺をぱくりと口に運ぶ。
美味しそうに目を細め口元を綻ばせる様は、見てる此方まで幸せにしてくれる。
「お兄さま?これは差し上げませんわよ?」
何処まで食い意――じゃ無い美食家なんだ。苦笑しながら、イリアの口元の生クリームを拭う。
「食べたかったら頼むよ。それとも別のケーキを注文しようか?そして私はお腹一杯だからイリアが代わりに食べてくれる、と」
「むむむむ、お兄さま、それって。わたくしが食いしん坊って事ですの?」
フォークに三つ目の苺が刺さったまま、一向に口の中へ消えていかない。普段なら全ての苺が皿の上から消えていても良い時間だ。
「美食家は色々食べて舌を肥やさないと、ね、」
「むむむ、まあ、美食家だから、という事にしておきましょう」
苺は一気に二つばかし消えた。スポンジも一緒に消えた。
「ところでお兄さま。旅の一座は何処に居るのかしら?」
私は二つ目のケーキと紅茶のお代わりを注文した。序でにイリアの質問も店員に確認する。
旅の一座は広間を出て空き地を確保、天幕を拡げてその中で興行しているらしい。新年四日間は営業休止期間なので五日に広間で興行し出したのだが、数時間もしないうちに店を終い次の日は全く興行せず、昨日から例の空き地で興行を始めたそうだ。店員に何故そんなに詳しいのかと訪ねれば「何故ってねぇ」と苦笑されてしまう。「行けば分かるよ」と常連客らしいご婦人に笑顔で言われる。
イリアは俄然楽しみになってきたようで、さっさと二つ目のケーキも片付けてしまった。私の分の紅茶とお代わりもイリアの胃に収まってしまった。
広間を抜けると人通りも少なくなり、冬の物寂しい気配が漂っていた。
イリアが白い空を見上げふと呟く。
「そろそろ降るかしら」
雪が、である。
「南の街は既に積もってるらしいよ。王都は明日、明後日だろうか……今日は無事帰れると思うけど」
イリアの吐く息が白い。フードを下ろした為、イリアの耳が赤いのが後ろからでもよく分かる。
荷物を無理矢理一つに纏めイリアに駆け寄り、赤くなった耳をそっと引っ張った。
「!!」
「冷たいよ。フードを被りなさい、イリア」
イリアの返事は待たずに耳から離した手でフードを被せ、覗き込む。
「顔まで赤い……さっきより寒くなったのかな?」
ぽんぽんとフード越しに頭を軽く叩き、自分のマフラーを巻いてあげる。
「お、お兄さま。大丈夫ですわ!寒くは無い、ですから」
「でも、顔赤いよ?寒く無い、なら?」
イリアは困ったように、更に顔を真っ赤にして俯く。
何か、余り、よくない予感。
「ああ、ありがとうございます。やっぱり寒いみたいですわ」
イリアはマフラーをぎゅっと握って、フードとマフラーの下に隠れてしまった。
イリアは食べても太らない様で羨ましいです。ケーキ二つとか無理!!
もうすぐクリスマスケーキですね!
イリアの時代よりケーキの種類が沢山あって幸せです!!




