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閑話:とある老女のつぶやき

 竜か……懐かしい響きだねえ。今じゃ誰も彼奴らの事なんて分かるまい。

 彼奴らは強い。そんなことは誰でも知っている。

 ではなぜ強い? それはね、彼奴らの心が弱いからよ。

 

 竜は強い悲しみに心が耐えられない。

 仲間や家族が老衰以外の原因で死んだ、殺された、なんていうのはその最たるもんだ。

 だからそれをもたらす全てに勝るように、何者にも負けない力を持ったのさ。

 

 弱いから強くなったのか、強いから弱くなったのか、順番なんか私だって知りゃあしないよ。

 な? 竜なんてそんなに高尚なもんじゃあないだろう。


 で、その強い悲しみを受けた竜はだね、それはもう嘆き、悲しみ、そして狂った様に暴れる。

 酷い時は七日七晩暴れ続けて、周囲のものを悉くぶち壊す。

 それが収まれば後は衰弱しきりで、最悪の場合は死に至る。


 同族ならそれを治める術もある。それでも衰弱は免れないようだけどね。

 最悪の場合は、同族が殺してでも止める。彼奴らは自殺ができないんだ。

 そう、それも弱いからさね。

 だから竜は本来群れを作る。しかし昨今じゃあ竜も大分少なくなったようだし、群れを作れているのかねえ。

 最後の一匹は、果たしてどんな最期を迎えるのやら……。


 ……人間が殺す? 無駄無駄、殺せやしないよ。彼奴らを殺せるのは同じ竜だけさ。

 もし殺せる奴が現れたんなら、そうさね……そいつは、竜だったってことじゃないかい?


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