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Dune  作者:
第一部
1/11

1.

某作品のオマージュ。宗教や戦争に関する表現が出てきます。ここに書かれていることはあくまでフィクションであり、特定のそれらを批判するものではありませんので、予めご了承くださいませ。




この世界には砂しかない。




其れと相反して一年中凍てつくような寒さが土地を覆っている。ずっと大昔にあった季節というものは今ではすっかり存在しなかった。


そして大国同士の宗教戦争によってただでさえ貴重だった資源の殆どは枯れ果て、文明は衰退の一途を辿った。

長年続いた戦争は終結したが、勝利した教会によってすべてが統治されるようになる。人も、物も、資源も。


教会は自分たちの教えを徹底し、それに逆らう者は反逆者として弾圧された。そうして秘密裏に矯正施設へ送られ『処置』を施された。『処置』された彼らは手術と称して人体改造され、自我を失い、残された微かな資源を用いて屈強な兵士として教会に利用されるのだという。

教会は資源確保を謳って他国へ侵攻していった。勢力は拡大し、支配権を広め、遂に世界は教会のものとなった。そこで得た知識と技術を用いて首都に巨大機械都市を構築し、さらに人工的に資源を生み出すことに成功する。

しかしそれを得られるのはほんの一握りの人間だけだった。人々には強制的に階級が与えられ、首都に住むことを許される人間は限られた。世界の殆どの民は砂の世界で寒く苦しい生活を強いられた。


敗北国の民は難民となり、そうでない者も教会との関わりを避けるようにひっそりと息を潜めて暮らしている。弾圧はここへも降りかかっていたのだ。



わたしはそんな世界に生まれた。


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