第6話:綾の性格
真が行方不明になってから約半年。新聞の見出しには、"帰ってきた!?あの名探偵!"と、大きく載せられていた。
「うしし、出とる出とる。」
真は新聞を見つめながらニヤ付いた。
「真?
御飯食べる時は、新聞読むのをやめなさい。」
食事中の綾は真に言ったが、五月蠅えな、と反論されてしまった。
プチン!
綾の堪忍袋の緒が切れる。
綾は真が読んでいる新聞を取り上げ、ギロッとした顔でこう言った。
「何よ?その態度。」
その時の顔は、もの凄く恐かった。この世の物では無い程に。
「真、部屋に来なさい。」
綾はそう言ったが、真は断った。
「お兄ちゃん、駄目だよ。お姉ちゃんの言う事は聞かなくちゃ。」
大輔が真に言う。
「誰がこんな婆の言う事聞くかよ!」
プチン!
再び堪忍袋の緒が切れる綾。
「ちょっと来い。」
綾は真を無理矢理何処かへ連れて行く。
「お姉ちゃん、まさか!?」
「そのまさかよ。」
お仕置きの間、第1室解禁である。
「俺をこんな所まで連れ込んで何をする気だ?」
「こうするのよ。」
綾は真のズボンとパンツを脱がした。
「な、何すんだよ!?」
赤面する真。
そんな真を、綾は膝の上に俯せにさせ、パシンッ、とお尻を叩いた。
「ぎやああああ!」
悲鳴をあげる真。
パシンッ!
再び叩く綾。その都度、真は悲鳴をあげる。
−−−−−−
お尻ペンペンする事約2時間。真のお尻は猿の様に真っ赤に染まっていました。
「暫く此処で反省していなさい!」
綾はそれだけ言うと、お仕置きの間を後にし、リビングへと戻った。
「お兄ちゃんは?」
一人だけリビングに戻って来た綾に弟の大輔は聞いた。
「お仕置きの間で泣いているわ。」
綾はそう答えた。
ある意味、事件でした。家庭内暴力って奴か?