第5話:解ける謎
「あの、どういう事か、ちゃんと説明して下さる?」
自分に起きた事が信じられない綾はそう言った。
「それはこっちが聞きたいぐらいだ。
直、一つ言えるとしたら、それは、昨日見た夢だろうな。」
夢・・・そう言えば、謎1話で綾がうなされていた。あの時、何があったのかを追求してみたいと思う。
「昨日見た夢?」
「そうだ。
昨日、俺=お前は夢を見た。その時、酷くうなされていた事を覚えているだろ?」
真の言葉に綾が静かに頷く。
「俺はそれが原因じゃないかと思う。」
「ちょっと待って。
夢でこんな事が起きるなんて、あり得なさすぎるわ。他に原因がある筈だわ。」
「原因ってどんな?」
「あの日、飲まされた薬の副作用とか?」
綾は真剣な表情で言った。
それには、なるほど、と真も納得した。
「他にもあるわ。」
綾は納得した真に、水をさす様に言った。
「昨日飲んだ、白乾児よ。」
ちょっと待て。何故高校生が白乾児を飲むのだろうか?
なんて、そんな事を問うと、話が進まないので、今回は目を瞑ろう。
「白乾だと?」
真は口を開いた。
「あり得ない話では無いわ。
青○剛昌さんの、名探偵コ○ンで、APT○4869が出て来たけど、あれも白乾児で元に戻ってるわ。
だから、私たちも白乾児の成分によって、分裂したのかもしれない。」
「待て、コナ○はマンガだろ。
まぁ、あり得ないとは言い切れないかもしれんが・・・。」
真が口を閉じると、暫く沈黙が続いた。
「まぁ、その、兎に角、これからの事考えよ?」
綾が言った。
真は、そうだな、と答えた。
解ける謎と言いつつ、現実的にあり得ない展開になってます。
次回はこの二人が事件で大活躍!?