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18-2・守るべき少年(シイラ視点)
「セイゴは、行ったわね……」
爺に抱えられて遠ざかっていくセイゴを視界の端で見送った。老人で人を抱えながらとはいえ、ウマ族の全力疾走に敵う者はそうそういない。
「餓鬼と老爺は、逃がしたか」
シシ族の男は、舌を鳴らした。
「貴方の相手は私よ」
「トラ族の娘か、相手にとって不足はない」
シシ族の男は魔物から降り、剣を構える。
(父さん、母さん……シクリッド……)
シイラは、剣を握り締める手に力を入れた。
「 セイゴ……」
「セイゴは、行ったわね……」
爺に抱えられて遠ざかっていくセイゴを視界の端で見送った。老人で人を抱えながらとはいえ、ウマ族の全力疾走に敵う者はそうそういない。
「餓鬼と老爺は、逃がしたか」
シシ族の男は、舌を鳴らした。
「貴方の相手は私よ」
「トラ族の娘か、相手にとって不足はない」
シシ族の男は魔物から降り、剣を構える。
(父さん、母さん……シクリッド……)
シイラは、剣を握り締める手に力を入れた。
「 セイゴ……」
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