表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ただ咳をする  作者: haremame
廻編 第一章 星に願いを 月に幸せを
3/5

旅の道のり

「シュウサ!そっち行ったぞ!」



決意を固めてからはや二年。

俺達勇者パーティーは、全国を駆け巡り世界中の依頼をこなしてきた。各地の魔物を狩り、各所で実力を認められてきた。


そんな俺達は今、魔王城が在る魔界への門を護る深龍の討伐をしている。闇魔法系列最上位の【深淵魔法】を扱う討伐難易度最上位のSランク。


刃の付いた翼と尻尾を避けながら、硬い甲殻を砕く戦闘は辛かった。


その甲斐あって、深龍の命は尽きそうだ。仕留めるなら、このスキルで!



「【明日ヘノ光】!」



【命勇撃】の進化スキル。

恐ろしいまでの威力を持つこの一撃の、重い光に身を任せて振り下ろす。魔界の門番はその生を閉じた。





「うん、だいぶ強くなったな」



昔じゃ深龍どころか、竜種を見つけたらすぐに逃げろって感じだったからなぁ。あいつら顔が怖いんだよな、今でも怖いけど。


後は⋯。



「シュウサ君!できたよ!」



「ありがとう」



悔菜から手渡された武器は、さっきの深龍と三種の龍を素材にした剣だ。



「銘は?」



「そうだなぁ⋯。”煌憧刃羅”、なんてどうかな」



コガレテ、煌憧刃羅か。



「いいね。最高の剣だ」



悔菜のスキル【錬成】は元は普通の武器しか作れなかったんだけど、魔物の素材を使えばその魔物の特徴が出る剣になるらしいのだが、この剣はどうだろう。



「【鑑定】」




煌憧刃羅(コガレテ)

風、雷、光、闇属性の龍の力を宿した魔剣

人を助けよ、願いで作られた剣に人々は焦がれる


能力:

龍煌深影(りゅうこうしんえい)】〚ーーーーー〛

・相手に攻撃を当てることでゲージを溜め、ゲージを1消費することで特定の技を放てるようになる

・身体能力を向上させる



【嵐撃】風属性を武器に付与する

【雷撃】雷属性を武器に付与する

【煌撃】光属性を武器に付与する

【深撃】闇属性を武器に付与する




「⋯⋯」



「どう?」



⋯強すぎね?

目の前でソワソワしている悔菜には悪いけど、もう一回確認するね。ゲージを貯めて四属性の技を使用可能になって、身体能力が上がる。


地味だけれど、うん、強すぎ。



「悔菜」



「どう?」



「封印してもいい?」



「何故っ!?」



コガレテ君は使ったら戻れない気がするよ⋯。





「【嵐撃】」



攻撃を一回当てることだけで発動できるこの技。

風属性を攻撃に付与するという単純な効果だが、これがやばい。


魔物にはそれぞれ弱点となる属性が存在する。

その弱点属性で攻撃すれば、無属性攻撃の1.5倍ほど威力が上がる。だから、冒険者たちは狩る対象に合わせて武器を変えるのだ。


だが、この武器はその必要がない。

無属性攻撃でも頭がオカシイのに、弱点属性まで含めたらオワタ式になる。


それが連発可能であり、他スキルとの並列使用が可能だ。俺が持つ最高火力スキル【明日ヘノ光】は相手の罪に応じて威力が上がる。要は、悪いやつ特攻ってことだ。


これだけで大体を木端微塵にできるが、さらに【嵐撃】をプラスしたらどうなる?


その結果がこれだ。


風属性が弱点の魔物、フォグジャナルという植物系の魔物の変異種を斬ったのだが、地面が抉れている。そう、抉れている。



「なぁ悔菜」



「なんだいワトソン君」



「ワトソンじゃないんだが。まあいいや、シュウサの火力って俺達よりも低いよな」



「そうだね」



「明らかに俺等より火力出てるよな」



「そうだね」



「あの武器作ったのお前だよな」



「違うかもしれないね」



「違わねーんだよ!どうすんだよ俺達の役割取られちまったじゃねえか!」



「あの子も立派に育ったねぇ爺さんや⋯」



「そうだな婆さんや⋯」



「ほれ爺さん。なんか私にいうことがあったんじゃないのかい」



「そうじゃったそうじゃった。⋯はて、忘れちまったな。じゃねえんだよ!老人トークで誤魔化すな!」



「あれにノるゴルトもゴルトだよな」



「そうですね。ノらなければいいのに」



「お前らそこ座れぇ!!正座だ正座!あ?胡座なんか許すわけ無いだろォ!!!」



あ、みんなの顔が兵長みたいに⋯。



(눈_눈)








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ