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閑話休題、ダブルデートしたわ。

極悪ホステスの最新話です。

楽しんでいただけると幸いです。

この間話したダブルデートがようやく日程が合って私とヨアン、シャーロット嬢とマシューでデートすることになった。


とりあえず本屋に行って私は戦記物の小説を買い、シャーロットは刺繍の本とミステリ系の小説買ってた。趣味合うじゃーん。

私はとりあえず恋愛小説も買った(あとであのオトメンに難癖つけてメンツ立ててプレゼントするためよ)。

ヨアンとマシューは経済とか政治の本買ってた。

私も欲しかったけどさすがにこの世界で女がそんなの読んだら「え?」って言われるしね。我慢したわ。


そしてジュエリー店に行き、男どもは待ってて、私とシャーロット嬢はキャッキャしながら宝石見てた。というか見ているフリしてた。

シャーロットが口元を扇子で隠しながら私に囁いてきたから私も扇子で口元を隠した。


「ヨアン様には何をお贈りになりますの?」

「これですわ、このルビーとダイヤモンドと金でできた可愛らしいネクタイピン。上品な薔薇模様だからそれほど目立たないでしょうし」

「あら、奥様っていうのはこういうのも気をつけないといけませんのね」

「気をつけるというか、あの人こういうのが好きなんですの。隠してるつもりでしょうけど」

「あらあら」


シャーロットは目だけを動かしてチラリと椅子に座ってマシューと話しているヨアンを見た。


「見た目じゃ分からないものですわね」

「そうですわね。ですのでわたくしはいつも高圧的な妻を演じてヨアン様が気に入るだろう物を押し付けておりますの」

「妻って大変ね。ーーでは私はこっちのサファイアに銀のネクタイピンをマシューにあげようかしら。マシューも隠しているつもりでしょうけど猫が大好きですしね」

「あらそうでしたの」

「ええそう、街で猫を見かけるたびにチラチラチラチラ見てるからすぐに分かりますわ」

「ホホホ、可愛らしいことですわね。ーーちなみにシャーロット様は猫は?」

「好きな方ですわよ。結婚したら3匹までなら飼っても良いかなって思ってますわ」

「それは寛大なお心ですね」



そして私たちはネクタイピンを選び、カフェに入った時に2人に渡した。高圧的に。


「シャーロット、これは...その、」

「私の選んだものが気に食わなくて?可愛らしい猫でしょう?お付けになってね」


とシャーロットに言われて困ったなって感じで頭を掻いてるけどめっちゃ嬉しそうなマシューに、薔薇模様のネクタイピンと恋愛小説を渡されて困ったフリしてるヨアンを見つつ、私は言った。


「ヨアン様は少しは女の気持ちを分かった方がよろしくてよ。それ読んでね。あとはそのネクタイピンをつけてらして。可愛かったから買いましたの」

「...ああうん、わかったよクラリス」


オイ、そのふにゃってした笑顔は隠せヨアン。今回はシャーロットとマシューもいんだぞ。私は「それで、なにを頼みましょうか」って話題を変えた。


メニューを見ていると『期間限定カップル用ケーキセット』というのがあり、私とシャーロットは一瞬顔を見合わせ、「あら素敵」と言い、マシューとヨアンに甘いものは食べれるかどうかを聞いてセットを頼んだ。

今日はもうしょーがねえから私はチョコケーキと生クリームたっぷりの桃のケーキを選び、桃の方をヨアンに渡した。

ヨアンは「ああ、君はチョコレート好きだもんね」と言って気づかず食べてた。

事実だけどお前桃の方ずっと見てただろう、カワイイもんなそれ。生クリームに桃とベリー乗ってるし、アメ細工もほどこされているし金箔も散らされているしな。ベリーソースの赤も綺麗だよな。元の世界にいたら絶対映えるよな。笑顔向けなくていいからはよ食え。


シャーロットとマシューはシンプルなチーズケーキにイチゴタルトを頼んで、シャーロットがチーズケーキでマシューがイチゴタルト食ってた。


こっそり尋ねると「マシューは甘党ですのよ」と言ってきたので、なるほどな、お互い苦労するなって笑顔をかわした。




それでカフェでの一休みも終えて、またブラブラした後、解散になった。


「今日はとても楽しかったですわ。ありがとうございます」

「私たちもとても楽しかったですわ。またしましょう」


そう言って馬車に乗って帰って行くマシューとシャーロットを見てあそこはカカア天下になるなって思ってたら「クラリス」と呼ばれたので私たちも馬車に乗り込んだ。


馬車に揺られているとヨアンが「これをあげる」って言ってきたからなんだよって思ってみたら神話系の本だった。この世界の各国の神話を集めたやつ。

私はこれはすごい嬉しかったから「まあ」って笑顔で喜んだ。


「君、こういうの好きなんじゃないかって思って。部屋の絵画がそういうの多かったし」

「とても大好きですわ、ありがとうございます」

「気に入ってもらえてうれしいよ」


ヨアンはニッコリ笑って私の方見てた。やっべ、なんかだんだんヨアンがカワイイって思えてきた。

そーいや前にグロリア様が恋の魔力とかなんとか言ってたな。私はいやまさかそんな、と思いつつヨアンに「大事にしますわ」と微笑んだ。





お読みいただきありがとうございます。

次は今日の18時に更新します。


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