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不思議な出会いってあるものね

極悪ホステスの最新話です。

楽しんでいただけると幸いです。

ここでエラディア王国の王室一家を紹介しておくわ。

陛下の名前はベンジャミン2世。金髪で青い目の人(また金髪)結構武闘派だけど普段は沈黙しててここぞって時に適切な言葉で相手を操る、まあ要は頭の切れる人だそうよ。

それで奥様の王妃陛下・ユニティ様をめっちゃ愛してる愛妻家。王室ってだいたい側室も作るのに陛下は王妃のために側室も作らず連れ添って今もラブラブ。びっくりよね。


その愛されてるユニティ王妃陛下はプラチナブロンドの髪に碧い眼してて美人。

まあ陛下が愛しまくるのも分かる容姿。前にも話したかもしれないけどかなりの女傑。

たぶん温室の庭園も伝説の女傑の女王のこと知ってて喜んだかもしれないわね。

政策に口を出すこともあるし、民衆のこと考えてよく動くし、王室での侍従とかメイドの管理もしっかり。どっちかっていうと女帝タイプよね。


ーで、2人の間には3人の子どもがいて、1人目は王太子のアレキサンドル王子。

めっちゃ頭いい危険人物。たぶんあの奔放さも作戦よね。隣国に油断させるための作戦。でなきゃグロリア様がついていくわけないもん。

あ、言い忘れてたけどグロリア様と王太子は18歳。つまりクラリスと同い年。びっくりよね。18歳であんな貫禄出る?


2人目は長女のアメリア王女。彼女は母親に似てプラチナブロンドの髪だけど、目は父親譲りの真っ青。

元気系って感じ。この人は母親に気性が似てとんでもないおてんばらしいわ。

ドレスは着るこた着るけど動きやすいオリエンタルドレスばっかりだそうよ。ちょっと気になるわね。

年はヘレナと同じ17歳って聞いたけどこういう年の子って中二病の子多いじゃない?それかなって考えているわ。


3人目が弟のロドニー王子。金髪とプラチナブロンドの混ざったうすーい金髪に王妃陛下の碧い眼してる。

物静かって聞いたわ。絵を描くのが好きだとかなんとか。年は15。まあこの兄と姉に挟まれちゃあね。

学生時代に見た陰キャじゃなきゃいいんだけど。情報はこれくらいしかないわね。


ーで、当日私たちは招待されて公爵は私たちに新しいドレスとアクセサリー買ってくれて、出席したの。


そしたらヨアンが言っていたとおり、オルコット公爵家とマルティネス侯爵家、バーナード・ガルシア大公一家、そして隣国のイーシーア女王国(この国女権制なんだって)のオーサ女王と第一王女のアルベルティーナ王女が出席してて(どちらもパンツルック。さすが女権制)お隣にはドォルデン国のアドリアヌス王と王妃のセシリア王妃と第一王子のクリスティアン王太子と第二王子のテオドール王子がいたわ。ドォルデン王国の人たちは皆赤みかかった色かピンク色の目だから分かりやすいわね。


それで少し奥の方にシャンデア・キンギス王国のドルトフ王家の皆様。

ヴラドレン王にエリヴィア王妃、第一王太子のヨシフ王子、第二王太子のコンスタンチン王子、第三王太子ダヴィット王子に第一王女のアレクサンドラ王女。

第二王女のキーラ王女はまだ学生だから出席してないみたいね。まあ13歳だしね。

こっちは黒髪に青い目が特徴的ね。


へー圧巻ー、と思いつつ、私たちは両陛下に挨拶をし、王太子やグロリア様にも挨拶をし、とりあえずガルシア大公とかマルティネス侯爵とかグロリア様の御両親にも挨拶した。お世話になっているしね。



ーーで、私はアメリア王女に挨拶した後、なんか視線を感じるなーと思ってそっちの方を見たらオーサ女王がこっち見てたから気になってアメリア王女から離れてオーサ女王のところいったの。


「お初にお目にかかります、わたくし、ウィリアムズ公爵家の次男、ヨアン・ウィリアムズの妻のクラリス・ウィリアムズと申します。オーサ女王陛下」


って礼したら、じーって見てたオーサ女王が突然ケラケラ笑ったから皆こっち見てきた。

なんだよ。地位が高いくらいで笑うんじゃねえよ。


「あなた、気に入ったわ。私の侍従にしてあげる」

「は?」

「なんなら我が陸軍参謀でもいいわよ」


オーサ女王は血みたいな真っ赤な赤毛をさらりと指で撫でて、パイプをふかしつつ言った。

私は何言ってんのか分からなくて首を傾げながら「申し訳ありませんが...」と一言添えて言った。


「おっしゃる意味がよく分かりません。わたくしはもう結婚しておりますし、旦那様に生涯尽くすつもりでおります。嬉しい申し出ではございますが、わたくしでは力不足かと存じます」

「ホホホホホ」


オーサ女王はめっちゃ機嫌良さそうに笑った。この笑い方知ってる。ママが光る原石を見つけた時の笑い方そっくり。私は訳が分からなかった。


「あなたはウィリアムズ公爵家次男の嫁よね?我が国の人間になれば、あなたが主人であなたの夫があなたに尽くすことになるのよ?そういう人生はお嫌い?」

「はあ...」


あーそっかこの国って女権制だから女が政治や軍事やって男は家庭に入るんだよね。私は少し考えた。そして答えた。


「それは興味がございます、が、夫のヨアンがなんとおっしゃるか」

「クラリスと言ったわね」


オーサ女王はそう言うと私の耳元で他の人間には聞こえない声量でこう言った。


「あなたの目は只者の目じゃないわ。武勲を数多く立てるでしょう。立派な兵士であり、勇壮な騎士の目よ。男なんかどうだっていいの。あなたの国じゃあ女は男に尽くすもんだって思ってるでしょうけど、実は逆。男は女が征服して初めて喜ぶ生き物なのよ。気が向いたら私に手紙を寄越しなさい。席は空けておいてあげるわ」


オーサ女王はそう言うと「それじゃあね、クラリス」と言って去って行った。私は礼をし、公爵家の皆のところへ戻ると公爵やナサニエルに「何を話していた?」って聞かれたから素直に答えた。


「イーシーア女王国の陸軍参謀にスカウトされました。それかオーサ女王の侍従にと」

「は?」

「いえわたくしもさっぱりで...」


本当に訳が分からなかったから困ったように言うと、ナサニエルが「ああ」と思い当たったように言った。


「そういえばオーサ女王陛下は美少女が好きだったな。だから気になったんだろう」

「ならヘレナでは?」

「よりわんぱくそうな方を選んだんじゃないか?」


ナサニエルはそう言ってくつくつ笑った。しつれーな奴だなこいつ。

私が頬に手を当てて考え込んでいるフリをしていると「ちょっとあなた」ってまた声をかけられた。

振り返るとアメリア王女がいた。





お読みいただきありがとうございます。

次は今日の18時に更新します。


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