なろうのランキングが大変なことになる!
みなさんこんにちは。最近インフルにかかってしまったので活動をほとんど休止していた六野です。その間に大変なことがありました。なんとなろうのランキングが来年の1/16からリニューアルされることが発表されたのです。そして、詳細をよく見てみると、それはこれまでのなろうの価値観を大きく変えるかもしれない画期的なものでした。それにもかかわらず、エッセイ界隈ではあまりこの大ニュースについて触れられていなかった印象です。はせ氏が「一番最初にこの話題を取り上げた」とおっしゃっていましたが(公式発表から1時間とかからない超速でした)、まさか2番目が私になるとは。しかし、この改革は本当になろうの根本的な部分を変える可能性があるものであり、考えなしに新体制に突入すると損をする人がたくさん現れると思われます。ということで、今回の主な変更点と、それによって予想される影響をまとめました。
まず一つ目は、インデックスページ、いわゆるなろうのトップページの変更です。周知の通り、ここにはこれまでは月間ランキング上位の作品が表示されていました。ところが、リニューアル後はここに週間ランキング上位の作品が表示されると発表されました。これはここ数年あるかないかというレベルの大変なことです。
言うまでもないことですが、あのトップページに自作を載せることは、ほとんどすべてのなろう作家の夢です。これまでは、トップページには月間ランキングが表示されていましたが、それは人々が月間の総ポイント数で勝負することを意味します。もちろん一ヶ月は31日ありますから、初動だけではここに載ることは難しいです。そこで連載作品が力を発揮します。初動は短編に届きませんが、毎日更新して着実にポイントを伸ばせば、一ヶ月あれば十分に短編に対抗しえます。最近は異世界恋愛の隆盛もあり、月間ランキングでも短編が優勢ですが、それでも今も1作品の連載ファンタジーがトップページの総合ランキングに載っています。加えて、1年に1度くらいしか現れない、続刊を続けた上にアニメ化してベストセラーになる名作が出るのは、だいたい長編だったりします。
そんなトップページが週間になるのです。これはそのまま短編の優遇を意味するのか!? と思ってしまいそうですが、実はそうではありません。なんと、新しいランキングでは短編と連載のランキングが分けられます。つまりほとんどが長編なファンタジーにとっては朗報です。逆に異世界恋愛の連載には悲報です。総合ランキングでファンタジーに相対的に押されてしまう可能性があります。
ちなみにこれは、総合ランキング以外にも大きな影響を及ぼします。たとえばエッセイ界で考えてみましょう。エッセイジャンルでトップページに載っているのはほとんどが短編です。ところが、連載のランキングができると、これまで埋もれていた連載作品に光が当たることが予想されます。これまで伝説的な存在ながらも、短い期間のランキングではなかなか上位に上がってくることの少なかったひょろ氏のあの作品紹介エッセイが上位に居座るようになるわけです。ランキング入りなんてとうに諦めていた私の日刊ボーカロイドにさえチャンスがあるかもしれません。
また、実はもう一つの大きなリニューアルポイントは、伝説的長編にとってさらに有利なものになるとみられます。なぜなら、その変更点というのは、ジャンル別累計ランキングの追加であるからです。これまで累計ランキングはジャンルを問わない総合ランキングしかありませんでした。実際はジャンル別累計ランキングを見る方法はあるのですが、これはかなりのなろう玄人でないとわからないもので、どんな人でもジャンル別累計ランキングを見られるようになることに今回の革命的変化のワケがあります。
この変化で得をするのは、主に弱小ジャンルのツワモノたちです。たとえば、純文学のジャンルで考えてみましょう。おそらくほとんどの人が、このジャンルの累計ランキング最強作のことを知らないはずです。その最強作は「塔の陰」といいます。2013年に完結した、礎衣 織姫氏による15万字程度の長編です。和風な作品のようです。作者の織姫氏は他に「ヒーローズ・エンブレム」などの人気作を書いています。しかし、代表作の「塔の陰」はもうすでに10年前の作品であり、最近の人は純文学といえば一目散に「余命3000文字」を挙げてしまいます。しかし、実は「余命3000文字」は純文学累計では9位です。まあ最近の作品なのにここまで伸ばしているのは凄いことですし、この作品の本当のすごさは書籍化されてヒットしたことにあるのですが。とにかく、ジャンル別累計ランキングはこのようなジャンル最強に光を当てるのです。
主な変更点はそれくらいです。あとは「作品種別ごとのランキング」が追加されるようですが、これはおそらくよくあるテンプレがまとめられるということでしょう。そういうのが好きな人には検索しやすくなるようです。また、「注目度をもとにした新たなランキング」も追加されます。これはこれまでのポイント至上主義のランキングを変革するものになる可能性があります。しかしあくまで「追加」ですので、いつものランキングは大丈夫だと思います。これらについては今はあまり気にしないでよいでしょう。
今年も一年ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。




