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わたしはわたしの好きなひとと住んでいる

作者: やまおか

 学校から帰るとマンションにむかう。まだ慣れない玄関のドアを開ける。

 おかえりといって、顔を向けてくるのは7歳上の義兄。姉の夫。わたしは姉夫婦の家にやっかいになっていた。

 

 義兄は腕まくりをして、その手には掃除機を持っている。一日の内、姉と義兄の二人が一緒にいる時間は短かった。彼は自分のことは自分でしていたし、家事もこなしている。在宅勤務だからといっていた。


「あの、姉ができないときはわたしがしますよ」


「いやいや、学生なんだし大変でしょ。気を使わなくても大丈夫だよ」


「でも……」


「キミのお姉さんが一緒に住もうって誘ったのは、家の面倒を見させるためじゃないから」


 わたしが気まずい顔をしていたからか、彼が気を取り直すように「そうだ、ちょっと手伝ってほしいことがあるんだ」と言って掃除機を脇に片付けてノートパソコンを開いた。画面にはレストランのリストが映っている。内装は落ち着いたものが多い。


「すてきなお店ですね」


「もうすぐ結婚記念日だからいまのうちに候補決めておこうと思ってさ」


 プロポーズは義兄からだと聞いていた。よっぽど好きなのだろう。照れた笑いを浮かべる兄を見ながらそんなことを思った。


「ユキちゃんはどこか食べに行きたいお店とかある?」


「え……」


「家族三人でお祝いしようと思ってさ。贅沢にね」


「わたしは、いいですよ。二人の邪魔したくないですから」


「別に気にしなくていいんだよ、マツリだって同じだと思うから」


「そういってくれるのはうれしいですけれど、やっぱり居候の身としては遠慮しておきます。誘ってくれたのはありがとございます」


 そういってにこりと微笑んで見せると、彼は残念そうにしながらも「わかった」とうなずいた。

 それから姉の好みを考えながら二人で選んだ。人気の店だったが、電話すると予約がとれたと彼はうれしそうに微笑む。


「姉も絶対気に入ると思いますよ」


 姉が帰ってくると、三人で夕食を囲う。姉が仕事の話や世間話などをするのを彼が穏やかな顔で聞いていた。


「そういえば、記念日は休みってとれた?」


「え……」


 姉は少し考えてからしまったという顔をする。その表情から義兄も察しているようだった。


「もしかして、仕事の予定はいってる?」


「だ、大丈夫だから。絶対。いまならまだ有休申請は間に合うはず」


 そういってスマホを開いてみせたが、その動きが途中で固まる。


「ごめん、その日はちょっとはずせない用事が入ってるから」


「そっか……」


 それからも姉は兄に謝り倒していた。

 夕食後、兄を手伝って洗いものをすませていた。姉は仕事があるといって食事後にはもう自分の部屋に篭っている。


「うちの姉がすいません」


「いや、こっちこそ気まずい雰囲気にしちゃってさ」


「もともとずぼらな性格だってのは知っていましたけど、今回のはひどいです。怒ってもいいと思いますよ」


 だけど、彼が怒ったりしないことは知っていた。今も困ったように微笑んでいる。


「レストランの予約取り消しておかないとなぁ」


「もったいないですよね」


 横目で見ると彼は苦笑で応える。彼が洗った皿を受け取り水気を拭くと食器棚に収める。二人だけの空間。ただの義妹だから許される距離。


「ハルアキさんは嫌じゃないんですか? せっかく結婚したのにいつも一人にされてるのって」


 姉と彼の二人はいつも一緒にいるわけではなかった。姉の帰りを待つ姿を見ることが多かった。


「オレってそんなに不幸そうにみえるかな」


 そういって困ったように笑ってみせるので、わたしは慌ててフォローしようとするがうまくいかなかった。


「あの、すいません」


「いや、怒ってるわけじゃないんだ。自分じゃよくわからないからさ」


「……ハルアキさんが姉を好きなのは伝わるのですが、姉はその気持ちを考えてくれてるのかなって。夫婦なんだからもっと二人の時間を大事にしたほうがいいじゃないかなって思ってしまって」


「そっか、うん、考えたこともなかった。マツリがいてくれるだけで十分かなって」


 二人が新居として選んだ部屋をちらりと見る。そこには彼と姉と一緒に決めて買ったもので囲まれている。


「ずっと返事を待ってたから、待つのになれすぎたのかな……なんてね。こんな話するなんて、やっぱり寂しいって思ってるのかも」


 姉には内緒だという彼の顔をみているとどうにも我慢ができなくなりそうだった。せっかく気持ちを押し殺す日々になれてきたはずなのに。


「わたしが、います」


「えっ」


 驚いた顔の彼を見て、自分がいったことに慌てる。


「わ、わたしは学生ですし、話相手ぐらいならできると思いますから。それで、えっと」


 しろどもどろになっていると彼がくすりと笑ってくれた。


「実はさ、予約してたレストランだけどまだキャンセルしてなくて。その日は学校休みだったよね、もしも用事ないなら一緒にどうかな?」


「えっと、わたしでいいんですか……」


「あのお店けっこう気になっててね。さっそく頼らせてもらってもいいかな」


 いいのだろうかと悩みながらも困り顔で頼んでくる顔を前に、その誘いに乗ってしまった。



 よしっ、と自分の姿を鏡で見ながら気合を入れる。精一杯大人っぽくしてみせた。

 部屋からでると義兄がリビングで待っていた。いつものゆったりした服ではない、ぴしっとしたジャケット姿だった。


「今日はスカートなんだ。かわいいね」


 そうやってにこりと微笑んでくる姿に頭がのぼせてくる。褒めてくれた。うれしいという気持ちでいっぱいになる。



 家を出た時間はだいぶ早めだった。二人とも心配性なせいか、予約した時間より少し早めにつくようにマンションを出た。駅前の大通りをゆっくり歩いていると、誰かが手を振ってきた。 

 スーツ姿の男性。ぱかっと笑顔を開いて話しかけてきた。会社の同僚だと紹介された。わたしのほうもがんばって笑顔を浮かべてみせる。


「えーなに、新婚のくせにいきなり浮気かよ」


 ちっちゃいとかかわいいとかって言われた。


「うちの嫁さんの妹だよ」


「へえ、女子二人に囲まれての生活なんてうらやましいな。独身の在宅勤務なんて寂しくてさ」


「賑やかで楽しいよ。それじゃ、これから行くところがあるから」


 相手はせっかく会えたのだからともう少しおしゃべりしたそうにしていたが、義兄は早々に会話を切り上げてこの場を後にした。

 

 それからレストランに向かう途中はどこかぎくしゃくした。二人とも如才ないタイプではなく、こういうときなんとかしてくれるのが姉だった。

 レストランに到着して中に案内される。暗く落とした証明の中、最初にその内装に目が向いた。


「わぁ……」


 壁面はすべてガラス張りの水槽になっている。ここは水族館内に建てられたレストランで、店内を色とりどりの魚が泳ぎ回っていた。隣の彼も立ち止まって見入っていた。

 

「おいしそうなんて、思うのはやっぱり日本人だからかな」

 

「きっと料理も新鮮なんでしょうね」

 

 二人でくすくすと笑い、そこからは自然に会話がつながった。

 レストランの席では男女の二人の姿が多かった。

 わたしたちはどんな風に見えているのだろうか。

 

 食事を終えると水族館の中を一緒に歩いた。さっき食べたばかりの魚を見つけたり、クラゲの姿に驚いたりもした。

 閉館時間が告げられる。

 ああ、もうこんな時間か。早いなぁ。


「楽しいと時間ってたつのあっという間だね」


 わたし、彼と一緒にいて楽しんでるんだ。いいんだろうか、こんな気持ちでいて。


「大丈夫? なんだ顔色悪い気がするけど。もう少し休んでようか」


「あ、はい……、そうかもしれません」


 近くの休憩の用の椅子にすわった。膝の上で握った手の力をつよくして意識を保とうとしていると、彼がすぐ隣にすわった。


「ごめんね、引っ張りまわしちゃって。つらかったら寄りかかってもいいから」


 遠慮がちに肩をあわせると体温がつたわってきた。 だけど、やっぱりだめだ。このぬくもりを手放さないといけない。


「だいぶよくなったみたいです」


 そういって立ち上がって笑顔を浮かべてみせる。こちらをまだ心配そうに見ていたけれど、それ以上は言ってこようとはしなかった。

 

 マンションに帰ってくるまで義兄はずっと気遣ってくれた。これ以上心配させないようにと早々にベッドに入ったが眠れそうもない。

 姉が帰ってきた足音が聞こえた。

 扉越しにリビングから兄と姉の会話が聞こえてくる。 結婚記念日をすっぽかしたことを謝る姉と、それを笑って許す義兄。


「んで、デートはどうだったの?」


「からかわないでくれよ」


 小さい頃も、こんな風に姉の声を扉越しによく聞いていた。両親と激しく言い争いする声をよく覚えている。

 父と母が姉を叱るとき、わたしは自分の部屋に戻るように言われた。わたしは何も知らないふりをしていた。扉越しに届いていたはずの怒鳴り声や泣き声をずっと聞いていないふりをしていた。

 

 姉は高校を卒業すると同時に家を飛び出した。姉が家を出るとき手に持っている荷物は驚くほど少なかった。


「あなたは物分りのいい大人になんて育っちゃ駄目だからね」


 わたしにそう微笑みかけると、わずかな荷物を手に家から出ていった。

 再会したのは両親の葬儀の席だった。突然の両親の死と共にたくさんの決断を迫られていた。


「ユキ、大丈夫?」


「姉さん……」


 帰って来た姉はすべてを引き受けてくれた。

 葬儀中、無表情でじっと視線を遠くにむける姉からは何の感情も読み取ることができなかった。


 

 一人、暗い部屋でベッドに横たわりながら、あの頃と同じように扉越しに聞こえる会話に耳をすます。


「前の家で苦労してたって聞いていたから、このうちが安心できる場所になってほしいけれど。あんまり押し付けがましくしたくないし、なかなか難しいよなぁ」


「まだうちでの生活に慣れてないのかも。昔からあの作り笑いをするときは無理してたり、なにか我慢してるときだったから」


 わたしは昔からそうだった。変に臆病で、相手が踏み込んでほしくなさそうだと尻込みしてしまう。相手のためなんてのは言い訳で、踏み込んで拒絶されたときが怖いんだ。少しだって嫌われたくなかった

 


 朝起きると姉と一緒にいる彼をみて、ずきりと胸がいたんだ。今日はこの前の結婚記念日をすっぽかした埋め合わせをするのだと姉は張り切っていた。


「どうしたの?」


「最近、ちょっとだけ痛くて」


「え、それは大変だ。病院いこうか」


「そこまでしていただかなくても」


「我慢するのはよくないよ。つらいときは言ってくれ」


 大丈夫だと言って二人を見送る。家でじっとして過ごしていたけれど体の痛みが増すばかりでよくならなかった

 どうしよう、スマホを取り出しかけるがやめる。

 迷惑をかけたくない。

 大丈夫。寝れば治る。

 寝ていても痛みは増すばかりで、頭もぼうっとしてきた。やっぱり、言えばよかったかな。枕元においたスマホに手を伸ばすこともできない。


「―――――」


 わたしの名前を呼ぶ声が聞こえた気がした。義兄の顔が視界の端に映る。安心してしまったのか、次の瞬間には意識が途切れた。

 

 おきると、そこは見知らぬ部屋だった。

 真っ白な部屋、薬臭い匂い。腕には点滴。ここは病室らしい。窓からは朝の優しい光が差し込んでいる。

 首を廊下の方に向けようとすると、ベッドの脇で椅子に座る彼に気がついた。どうしてと驚いていると、ぱちりと目が開いた。


「あ―――」


 目が合うと彼は慌てるように立ち上がった。いつも落ち着いている義兄らしくなかった。うつむきながらわたしは謝る。


「あの、ごめんなさい」


「体は大丈夫そう?」


「……はい」


 怒鳴る両親の声が頭の中で勝手に再生される。耳を塞ぎたくなる衝動の中で聞こえたのは優しい声だった。


「別に、怒ってるわけじゃないんだ。でもさ、今朝いったこと覚えてる? どうしてつらいって言ってくれなかったんだ」


「えっと、連絡しようと思ったのですが、でも寝てれば治るかなって」


 いつもならこれで引き下がるはずだったのに、義兄は踏み込んできた。


「ほんとうにそれだけ?」


「……迷惑かけたくなかったんです。あんなに楽しみにしてた大事な予定。わたしが邪魔するなんて」


「迷惑なんていわないでくれ。ユキちゃんのほうが大事にきまってるだろ。邪魔とか迷惑とか思うわけがない。ボクにとってきみはもうかけがえのない家族なんだ。だから、いなくなってほしくないと思っている。都合のいいように聞こえるのはわかっているけど、それがボクの正直な気持ちだ」

 

 必要とされている。

 家族として。

 それはとてもうれしいことだ。

 でも、わたしのことなんて……


「……いつか」


 顔を上げると、彼と視線が合う。その表情は泣きそうな表情のように見えた。


「いつか、キミのことを理解してくれる相手が現れるはずだ。それまでは仮の住まいでいいから、ボクやマツリのことを頼ってほしい」


 どうしてだろう。どうして、このひとはわたしの心がわかるのだろうか……。



 それからも心配されたが、医者から問題ないと言われるとほっとした顔で帰っていった。仕事もあったのにつきっきりで見ててくれたらしい。


「……なにやってるんだろうな」


 帰ったらもう一度謝ろうと思ったとき、扉をノックする音がした。

 ひょこりと顔をのぞかせたのは姉だった。がさりと音をたてて、手にもったコンビニの袋を顔の高さに持ち上げてみせてきた。


「アイス買ってきたんだけど一緒に食べない?」


「え、でも」


「おいしいから、たべよう!」


 圧を感じてうなずく。さっきまで義兄が座っていた椅子に陣取ると姉は豪快にスプーンですくっていく。姉の様子を横目でみながら、わたしもスプーンの先を口に入れる。すくった塊が口の中で溶けていく。


「これ、おいしい」


「でしょ。あんたなら好きそうだと思って買ってみた」


 飄々とした口調でしゃべる姉の横顔をチラリと見る。その表情はいつも通りだ。


「変なの、お姉ちゃんがこんなに優しくするなんて」


 小さい頃から姉は一人でどこかに遊びにいっていた。わたしが置いていかれて泣いていても気になんてしなかった。


「変なのはあんたでしょ。うちに来てから妙に明るくて元気に振舞ってるから」


「そんなに変だったかな?」


 聞き返すと、姉は大仰にうなずいてみせる。周囲のことなんてあまり気にしないくせに、変なところで鋭いなぁ。


「心配してくれてありがとう。でも気のせいだよ。初めての都会の生活でちょっと舞い上がってるだけだから」


「ふうん、それならいいけど」


 そういうと姉は空になった容器をぽんと放ってゴミ箱に入れた。


「もしも何か相談あるなら聞くから。進路のことでも恋愛のことでも。一応あんたの姉なんだからちょっとは頼りなさいな」


「うん、ありがと」


 わたしは姉の顔を見つめる。その顔にどれだけの苦労を重ねてきたのだろうか。


「じゃあさ、ハルアキさんとのこと教えてよ。いろいろ参考にしたいから」


「えー、私の経験なんて聞いてもあんまりなぁ」


 渋る姉にもう一度ねだると、しょうがないなと口を開いた。

 義兄との馴れ初めは高校のころらしい。その頃はお互いに意識なんてしてなかった、ただの友達だったと姉は言う。


「あの頃のハルアキはとがっててさ、敵も多いやつだった。ただ話していくうちにお互い似たものを感じたのかな。人に話したこともなかったこともお互いに全部話した。たぶん、わたしもあいつがいなかったら高校辞めてただろうね」


 きっと姉にとっての人生の分かれ道の一つだったのだろう。


「そのころから恋人だったの?」


「そういうのはなかったなあ。あの頃は自分のことで精一杯だったから。でも、卒業が近くなったころ、もし大人になっても恋人ができてなかったら結婚しようっていわれてさ」


 よくある友達同士の大抵はかなえる気のない約束のはずだった。だけど、姉が働くようになってから電話がかかってきた。同窓会のお知らせだった。唯一連絡の通じそうな義兄が頼まれたらしい。

 電話の終わり、姉に恋人やそういう相手はいるのかと聞いてきたそうだ。いないといったら、彼は空港から直行してきた。差し出されたのは婚姻届。


「でっかい荷物引っ張ったままさ、目の前に婚姻届を突き出す姿がさ、面白くて可愛くって、なんかいいなって思ったんだ」


 そういって姉は自分の指にはめた結婚指輪を見る。いまだにしっくりこないと言いながらも、その違和感を含めてとても愛おしそうに目を細めてる。

 二人の関係を見ていると、恋人や新婚夫婦といった甘い雰囲気はない。気安くて、ふざけあっている姿が多い。


 姉はあまり他人に合わせることが得意なほうではなかった。結婚したと聞いて、うまくいくはずないと勝手に思っていた。でも二人は楽しく、無理なく、自分らしく過ごしている。お互いの生活を少しずつ自分たちの形に変えているのだろう。


「ところで、今の生活はどう? この前のレストランに出かけたときは楽しそうにしてたって聞いたけど、あいつとは上手くやっていけそう? ハルアキったら、あんたが自分を見るとき沈んだ顔をすることがあるって言ってくるからさ。あ、これ私から聞いたって内緒ね」


 そうなのか。自分はそんな顔をしていたのか。


「今度はへこみはじめたし。ねえ、相当考えてるみたいだけど、あんまり溜め込んでもいいことなんてないよ」


「……別に、困っているわけじゃないの」


 怖いのだろう。今のままがいい。もしも変わってしまったら今の関係もなくなってしまう。それが怖いだけなんだ。


「ねえ、あんたさ」


 思考の沼にはまりそうになるわたしに、低くした姉の声が届いた。顔を上げるとそれまでの笑みをひっこめてじっとこちらを見てくる。


「ちゃんと幸せ?」


ちゃんと、ってなんだろう。


「大丈夫だよ。幸せか決めるのは、わたしだから」


「そっか。それに気づけたなら大したものよ。私は遅かったのよ。18歳でようやくどうやって生きたいか気づくことができた。好きにしなさいな、ユキ」


 そういって姉はとても幸せそうに笑った。


 

 退院後、義兄や姉に心配されながらも学校に行った。家に帰ると、「おかえり」と義兄がでむかえてくれる。

 

 わたしは「ただいま」と返す。

 

 わたしは、わたしの好きなひとと住んでいる。


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