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ぼくとママさん

「ゆきーーここが気持ちいいのー?」


ママさんはぼくを撫でるのをやめない。かれこれぼくも撫でられ飽きを起こしたほど経った。窓のお外でひらひらしていたゆきはいなくなっちゃったし、ぼくはなんとなく眠くなってきた。それでもままさんは、ぼくを撫でるのをやめない。


「ゆき、疲れたの?もうおねんねするの?仕方ない子ですねー!」


そういってまたちょいちょい撫でてくるママさんが一番仕方ないとぼくは思うけど、まぁ撫でられてやるのもわるくないかな!なんて思ったりもする。そうだね、ママさんはいつもあっちこっち忙しそうにしているんだから、ぼくを撫でて楽しそうだし、撫でさせてあげましょう!それ!もっと撫でていいよー!


むぎゅう!!


ママさんはとうとうぼくのお腹に顔をうずめてきた。顔をうずめつつ、両手でぼくのお尻や頭を撫でている!いくら撫でていいといってもそこまでとは!ママさんったら本当に仕方ないですねー!もうこうなったら、ぼくも本気で撫でられて上げましょう!ぼくの顔をママさんのほっぺにむぎゅうしてあげます!それー!


「・・・・」


ママさんは完全に停止した。横になりながらぼくを抱えて、顔をむぎゅうしたまま、ママさんは疲れて眠ってしまったみたいだ。本当に仕方がないですね。まあ、ママさんはいつもあっちこっち動いていて大変そうだし、ゆっくり寝るといいのです。いつもお昼はぼくひとりで寝ているし、ママさんも一緒になってねるといいといつも思っていました。


ふぅー


どうやらぼくの背中の秘密はバレなかったみたいですね。本当にヒヤヒヤしましたよ。


それにしてもなんでぼくの背中には取っ手がついているんだろう。変だなぁ。こんなの誰かに見られたら恥ずかしいよ。もしママさんにバレちゃったら、ぼく、どうなっちゃうんだろう。


しくしく・・・しくしく・・・しく・・・・


・・・


・・・


・・




「ゆきーー!起きてー!お散歩行くよー!」


!気がつくとママさんがぼくを呼ぶ声がした!ぼくは嬉しくなって声のする方へ掛けていった!


「おはよーゆきちゃん。おさんぽいこ!」


ママさんが優しくぼくを撫でてくれた。えへへ、うれしいなぁ。安心するな。ぼくはお散歩用の服を着せてもらって、その上からハーネスを付けてもらった。お散歩にいくときはすこしおめかしするんだ!


ママさんがニコニコしている。ゆっくりぼくを抱っこして玄関に向かった。


「お散歩にいこーね。ほら今日はゆきが降っているんだよ。」


玄関の扉を開けると、お空からゆきがひらひら降ってきていた。ママさんは、ゆきをみて少しだけ寂しそうな顔をした。


どうしたのママさん。悲しいの?


ぼくはママさんの顔をいっぱい舐めてあげた。ママさんはこれをすると元気になるんだ!ママさん、寂しくないよ。ぼくがいっしょにいるよ!


「もうーやめてよゆきちゃんー」


そういったママさんは少しニコニコしていた!よかった!ママさんに元気が戻った!


「・・・ありがとう」


ママさんがぼくのほっぺに顔をうずめてきた。ママさんは本当にこれが好きですね。本当に仕方ないですね。ほら、お散歩にいきますよ!


ぼくはママさんのお顔をひと舐めして、ママさんの抱っこから飛びそうとした。


「もう!わかったから!お散歩行こうね!」


ぼくとママさんはお散歩にでかけた。


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