サバイバル
爬虫類、特にカエルが嫌いだ。あの手足がどうも苦手で、さらにあの目が嫌いだ。寝ているのか寝ていないのかわからない、あのクソみたいな目。思い出しただけでも鳥肌が立つ。
小さい頃、干からびた死体を女の子に眼前で出されたときからだ。一時期克服しようと、アマガエルに触れようキャンペーンをやった。触れることはできたが、手に乗せることはできずに断念。二度とやるかと心の中でつばを吐いた。
どのくらい苦手かというと、
スマホで画面に出たらスクリーンをエタノール消毒しないと触れない。
見た瞬間に体中が痙攣を起こす。
サンリオのケロッピーにすら触れない。
ぐらいなものだ。嫌いなものってそんなものではないか、と日々日常を過ごしている。
もしも、爬虫類が嫌いではなかったらおそらく自給自足のサバイバル生活をしているだろう。前にも話したことだが、僕はよくいる‘社会腐適合者‘の部類にいる。というのは言い過ぎかもしれないが、それに近い存在だ。他人に馴染めず、それを直したいと思っていても、うまく言葉にすることができない。コミュ症と呼ばれる症状に似ている。が、それに僕は全く気付かないで過ごしてきたのだ。この代償はかなり大きい。
正直、人との距離感がいまいちわからない。いい年の大人になっても距離が近い、と母親に帰省した時に怖い目で言われた。蛇ににらまれたカエルというのはこんな感じか。ちなみに、カエルと打つだけでも少し痙攣を起こす。
サバイバルに憧れたのは小学生の時だ。いきなり黄金伝説、という一か月一万円生活や無人島生活、○○店の食べ物全部食べ終わるまで帰れない(常に100品以上はある)など、今のテレビでは考えられない、神企画が目白押しだった番組があった。
コーナーの一つにして大人気だった、よゐこ無人島生活、というものに影響されたためだ。
濱口優が海へ繰り出し、銛で魚を採る。有野課長は浜辺で家を建てたりする。どうやら海で生活するには屋根と壁が必要らしい。あと、枕は高反発枕である石を使用してる。んー、控えめに言って最高。青空の下でするオナニーはどれだけ最高なモノなのかと想像する。
それの延長戦で、キャンプにもハマったことがある。延長戦は違うにしても、同じアウトドアだ。
他人に迷惑をかけない、という点では場所にもよるが、サバイバル生活もキャンプも同じだ。最高である。他人に迷惑をかけない、自分の時間を過ごすことができる。おそらく時間軸が他の人よりもずれているからではないか?あーあ、気付いちゃった。