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年甲斐もなく

そんな歳にもなっていないし、そんな自覚もない。でも、歳を重ねるごとに家に引きこもるようになって行った。元々からそういう毛質があったのだろうし、ゲームボーイカラーで金銀を遊んでいた頃から薄々は気付いていたのだろう。

それが徐々に加速していき、今では人と話すときはおちゃらけていないと話せないまでのコミュ障になってしまったのだ。自分では簡単に適切に話しているつもりだけど、どうやらABCの話の順番をいきなりDにしてしまう傾向がある。

これを繰り返していると、親は話したくないと言う。今となってはただしゃべらなくていい、と解釈するけど、当時の僕としては拒絶されたと思っていた。ただまぁ自分で自分を貶すことは愚かで無駄なことだが、阿呆で馬鹿な特性を併せ持っていたため、拒絶されているな、と深いところまで思わなくなった。

友人からも変な奴扱いされ、イジられる始末。イジられるのは分かっていても辛い。人によっては言葉を選ばない。嫌だなぁ、やめてほしいなぁ。と思っても、それを口にしたら拍車がかかるのは経験上わかるものだ。

とまぁ、ここまで読んでくれた人がどれくらいいるか分からないが、何分大した人生を送っていない。おろか、学なし金なし彼女なしと三拍子揃っているため、同情をしてくれていい。はっきり言う、よく大した人生を送ってない、と自称している人間よか大変な人生を送っている。



まぁ、それは置いといて。

そんなマイナスだらけで生きていれば、自然と家にこもるようになる。友達はいるけど、なんだか遊びの誘いはしにくい。

かと言って自分から誘って断ったら嫌だしなぁ。昭和生まれでなくて本当に良かった、彼奴らは根性論を拳に装備し、正義と勘違いした鉄拳制裁をしてくる。ふふふ、実に面白い。そうやって、胸を撫で下ろす一方。


寂しいときがある。


なんで俺を誘ってくれないんだ! というより、なんだかぽっかりと穴が空いた感じ。陽キャには分からんだろう。いや、陰キャよりも陽キャの方が穴を埋めるためにナイトプールやらに赴いていると聞く。

俺はそれ以下なのか。彼奴らは「うぇええい!」と自分が楽しんでるから相手も楽しいんだよね!と言わんばかりの動物園思考し、ズッ友というある意味結婚よりも重圧がある契約を結ぶ。死ねば良い。


話を戻そう。

他にもコンプレックスや一人の気楽さ、SNSにより動かなくなっても良くなってきている。排便は動かなくてはいけないが愚痴はトイレでも出来る。なんて画期的なんだ!ラブユー現代!

そうなると、外に遊びにいかなくなる。そうすると、同世代と話さなくなる。そうすると、親父やババァどもの根暗を聞くようになる。聞きたくもない、根暗発言は本当に性根が腐っているなと思う。別にいいではないか。16歳の女の子が環境改善を訴えても。改悪しているのはむしろ、ジジババ共だ。個人的に思う‘’‘80歳自動死亡制度’を導入してほしいところだ。あ、お金持ってて、俺より下の世代を想っている紳士淑女の方々は生きてください。


発言が過ぎた。

そうなってくると、年寄りの発言が自分の奥深くに染み渡っていく。汚染とも言えるそれは、今気付いたところで除染することは難しい。そう思い込んでいるとは思うが、とにかく邪魔で邪魔で仕方ない。「年取ったなぁ」とまだ三十路ではないのに、そう呟いてしまう。死ね、ジジババども。お前らのせいだ。

だが、これを解除する方法を生み出したのだ!圧倒的発見!ノーベル平和賞受賞間違えない!ちなみにそれに気づいたのは今日昨日の話だ。

それは、好きなことに対しては若返るのだ。

昨日は映画を2日で8本映画館で見る予定を組み込んだ。その後、しこたま酒を飲み、あーこれは二日酔いだわ。と確定するほど飲んだ。更に友人とエイペックスレジェンドを夜中の1:30までやり、水を飲まず就寝。

次の日、寝坊するかと思いきや目覚まし通りの6:30に起床。もし仕事なら寝坊しているのに。不思議だ。頭は痛いけど、まぁこの痛さならそれほどでもない。もし仕事ならツイッターに二日酔いなうwwwと書き込んでいるだろう。好きなことをする、というのはかなりの効力があることに気付いた。

仕事は半分、趣味は全力と諸葛孔明は言ったものだ。知らないけど。好きなことを仕事にする、と自称仕事放棄系奴隷民族YouTuberはそう語った。でもあれは大変だよね。春夏秋冬、ずっと企画を考えなくてはならないし、コンプライアンスと人気をなんとか支え続けなきゃならない。さらに動画の再生数、動画単価はバラバラ。コンテンツや発言で金がパーということもある。いやぁ!労働で汗かいて稼いだ金で飯食うの、最高すわ!


でも、好きなことで力をここまで発揮されるなんて今更ながらの発見だなとしみじみと思う。ダーウィンも進化論を提示したときはこんな感覚だったのかね。僕とダーウィン、なるほど。

それでは、僕も新しい快感を味わいに行きますかね。

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