気になるコトバ
ぼくが人生の支えにしている、いろんなひとの言葉を書き写してみます。
何かを感じてくれれば、少し嬉しい。何も感じなければ、さらっと読み飛ばしちゃってくだせえ。では、始めます。
「こだわり」って言葉が一番よくない。こだわりなんて捨てたほうがいいよ。こだわりは執着になる。(横尾忠則・美術家)
集団の中にいると、安心やけど、安全やないからね。(森毅・数学者)
「小説っていうのは本当の話か?ウソの話か?」
「ウソの話だけど本当のことを伝えるウソの話です。畑のゴボウはそのまんまじゃ食えないけど、灰汁を抜いてきんぴらにすれば食べられる。どっちのゴボウが本当か?と言ったら、そりゃ畑のほうだけど、ゴボウの本当の美味しさはきんぴらにしないと分からない。そういったところかな」(映画「阿弥陀堂だより」より、作家と老婆の対話)
自分のプライドを捨てるのは簡単だ。相手をリスペクトしな。(ミッキー・カーチス・俳優)
無敵とは、負けないことじゃなくて、敵を作らないこと。(哀川翔・俳優)
カッコつけてることは、かっこいいことではないことは薄々、分かってるはずでしょ?(みうらじゅん・イラストレーター)
崖っぷちに立たされたとき
不安が僕の手をつかみ
自分自身の在り方
初めて見えたんだ
(坂本真綾の歌「ヘミソフィア」より)
初期衝動に魅せられて
走り出した
僕の感性
閉じたくない
(黒夢「Like A Angel」より)
なにがきみのしあわせ
なにをしてよろこぶ
わからないなんて
そんなのはいやだ
(アンパンマンのマーチより)
絶望のなかにも焼けつくように強烈な快感があるものだ。ことに自分の進退極まったみじめな境遇を痛切に意識するときはなおさらである。(ドストエフスキー・作家)
人の言うことをいちいち気にするな。心が死んでしまうから。(ボブ・ディラン・歌手)
どっちへ行きたいか分からなければ、どっちの道へ行ったって大した違いはないさ(「不思議の国のアリス」のチェシャ猫)
教えて 強さの定義
自分貫くことかな それとも
自分さえ捨ててまで
守るべきもの 守ることですか
(坂本真綾「ヘミソフィア」より)
何がやりたいのかわからない!
やらなければならないことを片っ端からやれ
忠実に
進め!進め!進め!
(武者小路実篤・作家)
考えすぎて動けなくなることほどバカなことはない
人気者の条件って知ってる?その場で本音を言わないことよ。そういう人はやっかい。ためてためてガマンして、後になって吐き出すからこわいの。実体がつかめないからこわいの。楽しそうなフリをしてるからこわいの
(日本橋ヨヲコ「バシズム」より)
「ありがとう」の反対は、「当たり前」。当たり前のことに心から感謝できれば、価値観は変えられる。(てんつくマン・?)
考えるな。感じるんだ。それは例えば月を見るようなものだ。
(ブルース・リー「燃えよドラゴン」より)
女の元気の秘密は、「おしゃべり」だ。男ももっと、いっぱいしゃべったほうがいい。
(水谷もりひと・編集者)
のび太くんをえらんだ君の選択は正しかったと思うよ。あの青年は、人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる青年だ。それが一番、人間にとって大事なことなんだからね
(しずかちゃんの父「ドラえもん」より
本物より偽物のほうが素晴らしければ、それが「本物」じゃないか
(康芳夫・虚業家)
「モテない男」のセリフをまとめるとですね、「どう、俺ってスゴイでしょ?」なんです。これを「君ってスゴイよね」って会話にしたら、どれだけモテることか・・・・・・
(伊東明・心理学者)
死にたい 死にたい 死にたい
と言ってみる
生きたい 生きたい 生きたい
と言ってみる
どちらも同じ意味なのに
どちらも心は愛したいのに
(大島弓子「小幻想」より)
人の善意を信じることは
怖いことです 綱渡りです
人の悪意を信じるほうが
安全でしょうね 寂しいけれど
突然に 暖かな人に出会って泣いたりするんです
(中島みゆき「今日以来」より)
偉そうにアレコレ書き写しとりますけど、ぼく、ほとんど実践できとりません(だからモテない)。それでも少しは実践できているのもあって、おかげでうまくいった時は、この言葉を胸に持っててヨカッターっ!と喜びます。
もし、よければ、みなさんの胸にも、ぜひ。
まだまだいっぱいあるけど、今日はこのへんで。
以前、詩でも書きましたが、ぼくの中の文学の定義は非常に単純です。
「文で学ぶこと」
それだけです。
マンガの台詞であろうが、アイドルの歌の歌詞であろうが、広告のコピーであろうが、エロビデオのタイトルであろうが、読んで、確かに何か強いものを感じたのなら、それは文学です。
どんなに文学史なんかを暗記していても、感動していなければそれは文学じゃありません。
それが、ぼくの勝手な文学の定義です。
最後にぼくの好きな現代短歌をひとつ紹介して、締めくくりましょう。
気づくとは 傷つくことだ 入れ墨の ごとく言葉を胸に刻んで
(枡野浩一・歌人)