1/25
プロローグ
終盤息切れ。
それは吐息を吐けば白い息が出る寒い冬のある日。ワタシとボクは出会った。
ワタシが起こしたことは犯罪だ。だから、ワタシは悪人で悪い。
ボクが起こしたことも犯罪。だから、ボクも悪人で悪いんだ。
人を殺したワタシは出会った。
人殺しを探しに来たボクは出会った。
その少女はまるで奇妙な鬼のような眼をしていた。
ワタシはその眼におびえた。
殺人犯はボクに刃物を突き付けて押し倒してきた。
死ぬかもしれない経験にぞくぞくした。
ワタシが悪人なのか。だから、ワタシが悪いのか。
ボクが悪人なのか。だから、ボクが悪いのか。
結論は出ない。




