The pseudo-Catholic priest relies on a woman .
始めての投稿作品で、稚拙な文章だと思いますがよろしくお願いします。
誤字脱字などありましたらお知らせください。
投稿は非常にゆっくりですのでご容赦を。
寂れた街のこれまた寂れたバー。
一人、女がしけた面でバーボンを昼間から煽っている。
すると、バーの扉に掛かったカウベルがなり、サングラスを掛け司祭の格好をした男が現れ、戯けたように女に喋りかける。
「よぉ、マドカ。やっすい酒飲んで、金欠か?」
「そうよ。腐れ司祭。金があったらこんな酒飲んでないわよ。」
「ヒュー♪仕事は?」
「ないわ。これで5ヶ月記録更新。あーもう、イライラしてきた。」
男は話ながらマドカの隣に座り、マドカと同じバーボンを頼む。
「そうかいそうかい。平和になったもんだねぇ。この街。カミサンの思召しかねぇ。アーメンアーメン。」
「ふん。似非司祭の無神論者タイナーがよくゆうわ。まあ、嵐の前の静けさよ。」
「おお、怖い怖い。.........で、だ。」
「なによ。」
そこで一旦間を起き、タイナーはマドカにタバコを渡し、自分もタバコを咥えお互いに火を付ける。
タバコの匂いと煙がバーに広がり、酒とタバコの何とも荒廃した匂いが2人を包む。
バーテンダーがコップを洗う音とタバコを喫う息が支配するバーで2人は顔わ見合わせ真剣な表情となった。
「............仕事の依頼だ。」
「そう。.........で?仕事は嬉しいけど、何で教会が動かないの。」
そう言うとマドカは足を組みバーボンをちびちびと飲み出す。
タイナーはため息をつき煙を吐く。
「それを今話すと仕事を受けなきゃ何なくなるが大丈夫か?」
「うっ.....それは嫌だわ。じゃあ、幾ら出せるのその依頼で教会は。」
「金貨一万枚。かけ合えば何とか
後3000枚いけると思うが。」
「ふぅん。ちょっと安いわね。金貨5000枚位出しなさいよ。」
「馬鹿を言うな。5000は無理だ。俺のポケットマネーも合わせて3500じゃダメか?」
「んー、4500。」
「3700。」
「じゃあ、4200。」
「チッ。3900。これ以上は無理だ。」
「よっしゃ!いいわ。13900でやって上げるわ。ポー、macallan持ってきなさい!」
タイナーは苦い顔でバーボンを煽り、マドカは満面の笑みで高い酒をバーテンダーに持ってこさせる。
酒がくると大事そうに抱え、コップに注ぎちびちびと飲む。
タイナーはその姿を見て苦笑いをした。
「商談成立って事で概要を話すぞ。ポーわりいが奥の部屋借りる。」
バーテンダーが頷き、ドアの鍵を投げる。
「タイナー、奥の部屋は1時間金貨10枚だ。」
「はー、少しいてぇが.....分かったじゃあ金貨20枚渡しとく。」
そう言い、タイナーとマドカは奥の部屋へと入って行き、鍵を締め話し始めた。
「さて、本題だ。この前、教皇が死んだ。そこはOKだな?」
「ええ。」
2人は部屋中央の対面ソファに座り足を組みタバコを喫いながら話を進める。
「そこで5日後にコンクラーべが行われ教皇を選出するんだが。ヘンゼル司教枢機卿の動きが怪しかったんで、ヘンゼル司教枢機卿の周りを調べたら出るわ出るわ。彼奴、隣の帝国と繋がってやがった。」
「ふぅーん。よくある話ね。」
「まあ、そう言うなよ。そこで、俺たち教会はヘンゼルを消したい訳だ。だがこのクソ大事な時に騎士団動かしたりしてたらコンクラーべ開催がまにあわねぇ上に信者を惑わせるだけだ。」
「まあね。まあコンクラーべの期間だけそいつを拘束するっててもあるけどね。」
「いや、それは無理だ。ヘンゼル司教枢機卿は教会内部に他にも協力者を潜入させてんだよね。それも騎士団とかにな。逃げられたらたまんねぇよ。」
「面倒臭い.....。」
「まあそんなわけでそのヘンゼル司教枢機卿の殺害が依頼だ。」
「..........この話の流れからしてそう来るだろうとは思ってたけど本気で言ってんの?」
「マジマジ大マジ。」
マドカは眉間を揉み、呆れた表情を作る。
それに対してタイナーはニヨニヨとした気持ち悪い笑みを浮かべている。
「はぁ〜。枢機卿殺して手配とか嫌よ。」
「其処ら辺は大丈夫だ。上の方も知ってる。」
「そう。ならいいわ。期限は?」
「ヘンゼルが教会の視察に行く行き帰りの3日間。皇都の外の街に行くからそこで殺してくれ。」
「わかったわ。それじゃ。」
タイナーが立ち上がりドアへと向かう。
それをマドカは酒を飲みながら見送る。
「ああ。あと、やつに護衛が付いてると思うが皆殺しで構わん。補充なら十分にある。」
タイナーはそう言い部屋を出て行った。
「ヒュー♪好景気な話。.......フフッ。」
マドカまだ酒を飲んでいた。