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武器は買取有りか?(スキルの能力的な)

今日は町中を見て回ろうと思う。


昨日の肉関係はギルドの買取所で買い取ってもらった。


「牙や骨が無いですね?」


「使い魔のスケルトンが、食べちゃいました」


そう言うと、ドン引きしていた。


そんなこんなで、少しは資金が出来たので、屋台をひやかしながら、武器屋と防具屋を探す。


何でかって言うと、《骨武器生成》と《骨防具生成》で造った物が売れるかと、品物がどんなだか見たいからだ。


表通りの何軒かを回ってみたが、品物を見せると、少し困ったような顔で鑑定してくれた。品物自体はそこら辺の物に毛が生えた程度の物で握りなどがきちんとしていないのがマイナスだ言われた。



「使うものならば、こちらで握りを調整しましょうか?」


金額を聞いて安かったので2本やって貰った。


握ってみると、先ほどまでとは雲泥の差だ。


やはり専門は違う。


防具の方は自分の体に合わせていないと、足を痛めたり、動きを阻害されたりするそうです。


「バカ?バカなの?」


ちなみに店員は女性でした。ご褒美です。


スケルトンがさけずんだ目で見ている。


じっ、冗談だからさ。そんな目でみんなよ!


ここでも、すね当てと籠手を調節してもらった。


そうして町中を歩くうちに、一件の鍛冶屋を見つけた。


カン、カン、カン、カン、……


鉄でも打っているのかそんな音が聞こえる。

興味を持ち、中を覗くとオッサンが叩いていた。


「なんだ?お前は」


しばらくすると、こっちに気づいていたオッサンが振り返って聞いてきた。


「何を作ってるのか気になったもんで覗いてました」


「普通の剣だ。鉄製のな」


隅に置いてある剣を一本持ってきて見せてくれた。


剣の長さが少し長いが振りやすい。



「他には何か作ってるの?」


「材料があれば、防具武器一式作れるぞ」


少し考えて、余っているダガーを見せる。


「珍しいな。骨で作った武器か?」


手に持ったハンマーで軽く叩く。


「骨の強度が足りないみたいだな。どうやって作ったんだ?形を整えただけにしか見えないんだが?」



スキルの事は言えないので、知り合いに貰った事にした。


スケルトンを出して指差しながら。


「こいつが犯人です!」


スケルトンはいきなりの事で、下顎が落ちた。物理的に。


「フ~~ン」


どうでもいいのか、スケルトンを見ても驚かない。


「いくつかあれば、預けて3日したら取りに来い」


3日後―――


鍛冶屋が無くなっていた。


嘘です。


訪ねてみると、一つの小剣が渡された。


「骨など、モンスターの部位を使い武器やら防具にするなら、普通はある特殊な液体に浸けてから、加工に取り掛かるんだ。お前が持ってきたダガーはその過程をぶっ飛ばして作ってあるから、おかしな事になってたんだ。だが、そいつを究めれば、面白い武器も作れると思うぜ」


やったダガーを全て使ってこの一本にしてしまったらしい。


俺の《骨武器生成》はただ単に『造れる』だけらしい。まだまだ、スキルを磨かなくてはならない。


武器を作り直した代金はスケルトンのバイトで払いました。


俺も鍛冶屋の仕事からスキルに使えそうな技術を習うのに通ったがな。



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