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いじわるですね、夕凪さん。
「夕凪さん、海に着いたよ」
「うぁ・・・きれい」
「夕凪さん、ここで重大発表があるんだ」
「何?」
「実は、今日は記念日なんだ」
「何の?」
「夕凪さんと俺が話した回数が最高記録に達した日」
「まさか、数えてたの?」
「うん、何か変かなぁ?」
「別に・・・。明君にもそういうとこがあるんだなぁって思っただけ」
「そりゃそうだよ。だって俺、夕凪さんのこと・・・ごにょごにょごにょ・・・」
「えっ、聞こえないよ」
「だから、俺はその・・・」
俺は上手く言葉にできなかった。だって、こんなに恥ずかしいこと簡単に言えるかよ。
ってか、俺はへタレだし。
「明君は私のこと好き?嫌い?」
夕凪さんはいじわるだった。特に、今日の夕凪さんは・・・。
「好き・・・だよ」
「そう」
そういって彼女はいじわるそうに微笑んだ。エスだ。今日の夕凪さんはエスだーっ。
「それで、夕凪さんはどうなの?」
「えっ、私・・・?」
俺はもういったんだ。今度は夕凪さんの番だ。覚悟。
「す・・・きよ」
「なんて?」
「すきって言ってるでしょっ」
俺は自分で言わせといてなんだけど、赤面した。
なんか短くなっちゃいました。。。