表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アークライト廃墟ダンジョン再興記――追放管理士と精霊少女のゼロから始める逆転経営譚――  作者: 盆ちゃん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
50/60

第50話:永遠なるアークライト独立要塞

第50話:永遠なるアークライト独立要塞

アークライト廃墟ダンジョンが「完全独立自由経済都市」として大陸全土にその名を轟かせてから、さらに月日が流れた。

かつて誰もが近づこうとせず、地図の隅に捨て置かれていた「三重破綻の廃墟」は、いまや世界中の人々が一度は訪れることを夢見る、大陸最高の聖域へと進化を遂げていた。

ダンジョンの周囲に広がる荒涼としていた荒野には、各地から集まった商人や冒険者たちが自主的に築き上げた美しい交易都市が広がり、その中心には、どこまでも誇り高く聳え立つアークライトの巨大なエントランスアーチが鎮座していた。

エントランスの前に立つ巨大な記念碑には、レオンと仲間たちが打ち立てた理念が刻まれている。

『奪われない自由と、正当なる対価。すべての冒険者と生産者に、輝かしい誇りを』

その日、晴れ渡る空の下で、アークライト独立経済同盟の「誕生記念祝祭」が盛大に執り行われていた。

第一階層から第五階層に至るすべての区画が開放され、色鮮やかな装飾と歓声で包み込まれている。第三階層の商業区画では、エリカとドミニクが陣頭指揮を執り、大陸中の特産品を集めた大バザーが開催され、ガランやレイナは冒険者たちの模擬大会で豪快な剣技を披露して観客たちを沸かせていた。

そして、ダンジョンの最上部からその賑わいを見下ろす特設バルコニーには、レオン・アークライトと、守護精霊ミラの姿があった。

「マスター、見て! 世界中からこんなにたくさんの人たちが集まって、みんな笑ってるわ! 私たちのダンジョンが、本当に世界で一番素敵な場所になったんだね……!」

ミラが銀糸の髪を風になびかせながら、眼下に広がる広大な街並みと笑顔の群れを指差し、弾んだ声で叫んだ。

レオンは隣に立つミラの小さな手を優しく包み込み、ゆっくりと深呼吸をした。

風に乗って運ばれてくるのは、人々の歓声と、ダンジョンが奏でる生命の清らかな魔力の響きだった。

「ああ。だが、これは終わりのない物語だ、ミラ」

レオンは愛おしそうに眼下を見つめ、ふっと穏やかな笑みを浮かべた。

「時代がどれほど変わろうとも、我々は挑戦し続ける。新しい階層の開拓、未知の資源の発見、そして世界中のダンジョンを本来あるべき姿へと再構築していく……。俺たちの経営は、これから先も永遠に続いていくんだ」

「うん! どこまでも、マスターと一緒についていくわ! だって、ここは私たちの最高で、大好きなホームなんだもの!」

ミラが太陽のような眩しい笑顔で答えると、レオンは力強く頷き、その右手を空へと掲げた。

彼の右腕から放たれた黄金の魔力が、澄み渡る天空へとまっすぐに伸びていき、アークライト廃墟ダンジョン全体を包み込む巨大な黄金の虹を描き出した。

割れんばかりの歓声と拍手が、大陸の隅々まで届くかのように盛大に巻き起こる。

追放された失意の青年と、消えかけていた弱小精霊の出会いから始まった小さな奇跡は、腐敗した世界を塗り替え、すべての生命に希望を与える永遠なる逆転の経営譚として、大陸の歴史にその輝かしい名を永久に刻み続けるのであった。

ここまでお読みいただきありがとうございます!少しでも面白いと感じたら、画面下から【ブックマーク】と【☆☆☆☆☆】の評価をいただけると、執筆の大きなモチベーションになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ