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アークライト廃墟ダンジョン再興記――追放管理士と精霊少女のゼロから始める逆転経営譚――  作者: 盆ちゃん


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第47話:旧体制の残党と王都ギルドの崩壊

第47話:旧体制の残党と王都ギルドの崩壊

アークライト廃墟ダンジョンが「大陸横断型・完全独立自由流通網」の中枢として不動の繁栄を誇る一方で、かつて大陸の経済と迷宮市場を支配していた王都の迷宮管理ギルド総本部は、完全に末期的な崩壊の危機に直面していた。

総本部の豪奢な執務室。最高幹部バルトロは、血走った目で手元の魔力通信盤に映し出される破滅的な報告書の数々を見つめ、ガタガタと全身を震わせていた。

「ば、馬鹿な……! 南部のみならず、北方の薬草市場や東方の鉱山ギルドまでが、我がギルドとの取引を全面的に停止しただと……!? 我がギルドの金庫に残された魔力結晶の在庫はあとどれだけだ! 答えろ!!」

バルトロの絶叫が虚しく反響する。しかし、周囲に控える側近たちの顔には、かつての忠誠や威厳など欠片もなく、ただ恐怖と絶望の色が張り付いていた。

「バ、バルトロ様……! ギルドの金庫はすでに底をついております……! 全国から集まるはずだった関税収入も、冒険者たちが皆アークライト廃墟ダンジョンへ流出したことでゼロになりました……。さらに、これまで我々が不正に蓄えてきた裏帳簿のデータが、あのダンジョンの全土映像によって完全に開示され、王都の法務局や王国騎士団がこちらへ向かって討ち入りを開始したとのことです……!」

「ひっ……!? 法務局だと……!? 騎士団だと……!? お、俺を逮捕する気か! この迷宮管理ギルドの最高幹部である私メを!!」

バルトロは泡を吹かんばかりに狂乱し、机の上の書類や高価な魔導具を撒き散らした。しかし、彼の威光に平伏する者はもはや誰一人としていなかった。

かつて自分たちの私利私欲のために、若き天才管理士レオン・アークライトに無実の罪を着せて追い払い、資格を剥奪した腐敗した権力者たち。彼らが築き上げた搾取と欺瞞の帝国は、レオンが地道に築き上げた「正当な評価と自由な経済」の前に、何一つ反撃の手段を持たないまま、内側から音を立てて崩壊していったのである。

その執務室の暗がりから、音もなく姿を現したのは、かつて数々の裏工作を担ってきた影の執行者ガーロッドであった。だが、彼の全身を纏っていた強力な魔導武装はすでに失われ、その表情にはかつての冷酷な余裕など微塵もなかった。

「……バルトロ様。無駄です。すでに王都の全組織が、あのレオン・アークライトが提示した新しい経済システムを支持し、我がギルドの不正を糾弾する側に回りました。我々の敗北は、もはや覆しようがありません」

「ガーロッド……! お前、何と言った!? 敗北だと!? 私メが……このバルトロ様が敗れるはずがないだろうがああ!!」

バルトロの惨めな悲鳴が響き渡る中、執務室の重厚な扉が凄まじい音と共に打ち破られた。

入ってきたのは、王国法務局の監察官たちと、武装した正規騎士団の群れであった。

「バルトロ最高幹部! あなたに長年の不当搾取、裏帳簿の捏造、ならびに国家非常事態権限の私的濫用の容疑で逮捕状が出ている! 拘束しろ!」

「離せ! 離さんか貴様ら! 私メはギルドの頂点なのだぞ! レオン……レオン・アークライトォォォッ! 貴様だけは絶対に許さんぞおおおっ!!」

哀れな悲鳴を上げながら連行されていくバルトロの姿を、ガーロッドは冷ややかな目で見送り、そっと静かにその場から姿を消した。王都の不当な支配体制は、ここに完全に終焉を迎えたのだった。

ここまでお読みいただきありがとうございます!少しでも面白いと感じたら、画面下から【ブックマーク】と【☆☆☆☆☆】の評価をいただけると、執筆の大きなモチベーションになります!

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