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地震と親の離婚

暗い内容にならないようにポップになるよう心がけます☆



わたしの地元であるK市から2時間半車を走らせる


畑が広がり一見田舎のようだが、もう少し車を走らせると綺麗な住宅街が立ち並ぶ街が見える


あの時は広く見えてた世界も大人になって自分で車を運転してみると案外狭く小さい街に感じる


ここは、わたしの産まれた場所であり、ある意味第0の故郷なのかもしれない


記憶なんてないはずなのにどこか懐かしい気がする



私が2歳だった頃、ここで私は初めて震度6程の地震を経験した


当時のことは正直全く覚えてないが、その時の話を母にすると

「あの時、あんたの方を見たらニッコニコ笑いながら全身震えてたんだよ」

と毎回言われる


わたしは気持ちを前に出すのも出さないのも苦手


難しい性格をしてるね、とよく昔なじみの友人にも言われたものである


だが、母親というのは偉大すぎる人でそんなわたしを全て理解し震えてる時はそっと抱きしめて宥めてくれ、何かを隠したい時には気付かないフリをしてくれた。それが私にとって1番都合がよく心地いい



そんなこんなで当時住んでいた家の前を通った


ここは写真でよく見ていたため覚えている


父が私を抱きながらバイクで少しだけ動いて小さな風が私に当たったこと、それが私が記憶に残る最後の父である


それ以外の思い出は全て“らしいね!”としかいえない


何故なら、両親は私が3歳の時に離婚をしたから


母方についた私は母から包み隠さず1人の人間として


父とはもう会えないこと

当然一緒にも住めないこと


を説明したらしいが、らしいね!ってとこだ


母と父の離婚原因が何かは未だに1度も聞けたことはない



私の故郷は15年間住み続けたK市だと思っている


3歳までしか住んでいないこの街には記憶にない記憶が多すぎる


しかし、私は父との一瞬のツーリングの思い出がある限り、第0の故郷と呼ぶことにする




次回、『たのしい幼稚園』

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