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魔王クリエイター  作者: 百合姫
2章 進撃
39/132

39 用語辞典Ⅱ

2章までに登場した用語の解説と余談。

あまり興味がない、しっかり理解している、なんとなく分かる方は読み飛ばしてもらっても大丈夫です。


⭐︎アームズシェル

ユミール公国によって開発、設計されたマルチパーパススーツ。

平時は救助活動や凶悪犯罪への応援などが仕事であり、緊急時は戦闘を主に行うアームズシェル部隊に支給される最新魔科学兵器の一つ。

全身を覆うピッチリスーツの上から要所に鎧を付け足したかのようなスタイリッシュなデザインとなっている。

背部に組み込まれている魔力バッテリーによって起動し、装備者への様々なサポート、すなわち膂力増強、防御力増強、瞬発力増強などの各種身体能力の増強を行い、頭部をすっぽりと覆うフルフェイスヘルメットには暗視装置やLEDライト、動体センサーや生体センサーが組み込まれている。

ただし、動体センサーや生体センサーは未だ試験段階のものが搭載されているため、探知範囲は広くなく、遮蔽物などがあっても探知しにくくなるという微妙な性能。

遠距離武器として電磁誘導狙撃銃が。

近距離武器として超振動ロングナイフと魔導ナイフが標準装備されている。

作中では辛うじて魔王ゾウムシを倒したり、魔王ゾンビには普通に全滅したりと弱く感じるかもしれないが、魔科学兵器としてはかなり上位に位置する。

対人間であれば英雄と呼ばれる類の突出した戦闘力を持つ相手を除いて無双できるくらいのスペックは秘めている。


⭐︎電磁誘導狙撃銃

漫画やアニメに登場するSF兵器の一つ。レールガン。

漫画やアニメでは様々な形状、設定のもと登場するが、今作においてはアームズシェルの腕部の鎧部分に内蔵される程度にはコンパクト。かつ威力は凄まじいものとして登場した。

魔王ゾンビを普通に打ち抜いたが、死体食いスキルや同胞殺しのスキルによって強化された魔王ゾンビの体を容易に打ち抜く威力を持っている。

分厚い肉塊に包まれていなければ致命傷を負ったかもしれなかった。

この世界の人が携行できる武器の中ではトップクラスの威力を持つ。

ただし、内蔵されている電磁誘導狙撃銃の弾は片腕に2発分。両腕で4発分しか撃てない打ち切り兵器。

再度、弾を装填し直すためにはレールガンが内蔵されている腕部の装甲を取り外してから装填するという手間がいるため、基本的に連続して使えるようなものではない。


⭐︎超振動ロングナイフ

ロングナイフの名前の通り、普通のナイフよりも長く、刃渡りは約40センチ前後にもなる。日本刀における脇差より若干短いくらい。

両腕の装甲部に差し込んで使う。

超振動の名前の通り、1秒間に10万回以上の振動を行う刃が対象の、分子結合そのものを叩き壊しながら突き進むために基本的に原理上切れないものはない。

ただ、ここまで大きな刃を超振動させるとなるとアームズシェルに内蔵されている魔力バッテリーの消費が激しいために、あまり継戦力は高く無い武器。

ちなみに実際に超振動させた刃物で物体を切断する工具などがあるが、分子結合がどうとかいうメカニズムではもちろん無いので勘違いしてしまった読者がいたらごめんなさい。

あれは簡単に言うと刃を小刻みに動かすことで刃の切断しようとする力を増幅させるという原理でよく切れるようになるらしいです。

あくまで増幅させるだけなので、増幅させようと切れないものは切れないです。

余談であるが、作者が初めて見たフィクションにおける超振動兵器は漫画「arms」。

軟派なバトル漫画よりちょっとシリアス寄りなハードなバトル漫画を見たい方はおすすめです。

主人公の片腕が異形になって…みたいな感じで話が進みます。

アニメ化、ゲーム化もしていますし、知名度は高いと思いますが、私の同級生で知ってる奴が1人も居なかったという。


⭐︎魔導ナイフ

刃渡りは20センチほど。日本刀における短刀より少し短いくらいの近接武器で、超振動ロングナイフと同じく腕部の装甲に差し入れて使う。非常に頑健で魔力の通りが良い鉱石を元に作り出されたナイフで、ナイフの刃部分に魔力による刃が重なるように展開されて、よく切れるようになる。

超振動ロングナイフほどではないが、良く切れるし小型な上に、小型な分、魔力バッテリーの消費量が少ないために継戦力に優れる近接武器。


⭐︎HG-04

軍用拳銃の一つで、非常に威力の高い弾を連射することができる携行火器の一つ。装弾数は17発。重量は703g。

HGはハンドガトリングの略称。

電磁誘導狙撃銃には数段劣るものの、連射が効く分、総火力や取り回しはこちらの方が良い。

HG-00と言う試作機から4回のアップグレードを経て、現在では軍の武器庫に保管されている。

強力ではあるものの、強力な分、普通の対人使用や害獣駆除に使うには周辺に余計な被害が出やすく、一般人が扱うには反動(銃弾を打つ際、火薬が銃内部で爆発するため、その爆発の衝撃で振動したり銃本体が跳ね上がること)が強すぎるためにアームズシェル部隊専用の火器であるということも相まって、魔王ゾンビに出くわす今日まで武器庫でホコリを被っていた一品。

余談だが銃の出る部分、すなわち銃口と呼ばれる部品が回転して弾を射出する大型銃器のことをガトリング銃と呼ぶが、厳密には一部のそれらは開発者のガトリング氏の名から、ガトリング銃と名付けられたもののため、異世界でガトリング銃と言う名前はおかしいことになる。

でも、まあ分かりやすさ重視ということでガトリングと言う名前にしました。

実際はハンドバルカンないしはハンドマシンガンと言う名前が正しいのだと思います。

ただ、作者の好み的にハンドガトリングの名前を使用していくつもりです。


⭐︎アンデット

いわゆる動く腐った死体であるゾンビや、動く骨のスケルトンと言った死体を元にした怪物たちのこと。

この世界では基本的に存在しない。

仮に誕生したとしても、元々動けるような体では無い分、少し動くだけでも凄まじいほどのエネルギーを消耗するためにすぐに自然消滅する。







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