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夢のあと  作者: 緋桜
番外編 或る教育係の渇望
60/114

E.C.1005.07-1


※冒頭に若干いかがわしい描写がありますのでご注意ください※


 こういうときの淑女の反応には、共通のマニュアルでもあるのだろうか。


 そんなことを考えながら、ジャンは自らが乱した襟元から覗く白い肌に唇を寄せる。


 いけませんわ、アトリー卿。


 囁くような制止の声とは裏腹に、ジャンの胸を押し返そうとしているはずの手には少しも力は込められていない。

 ジャンの膝の上から下りようとする気配も無い。ジャンを見つめる瞳は、あからさまな熱と欲を孕んでいる。

 その熱とは対照的に、ジャンの方はどんどん冷めていく。


 昼下がりの午後、教育係として与えられた自室で侍女に誘惑された。


 安っぽい官能小説のような展開は、けれどジャンにとっては「よくあること」だ。

 十代の頃アカデミーで上級生に、社交界デビュー後とある夜会で暇をもてあました未亡人に、城に入ったのちめったに人の寄り付かない書庫で同僚に、「火遊び」に誘われることは何度もあった。

 いずれも求められたのは、一度だけでもかまわない所謂「あとくされのない関係」であるため、時と場合、気分によって戯れに応じてきた。


 不誠実だと罵られてもお互い様だ。

 どうせこの女だって、ジャンの顔と身体にしか興味は無いのだから。


「あ……ン……アトリー卿……」


 悩ましげな艶を含んだ声に呼ばれ、冷めた心地で肌を潤す唇を更に下へと滑らせようとした瞬間、扉を叩くノックの音が室内に響いた。


「―――ッ」

「失礼いたします、アトリー卿」

「きゃ……っ」


 開けられた扉に、膝の上の侍女が声を上げ、慌てて立ち上がる。

 乱れた胸元を抑えて部屋の奥へ向き直る姿は、ジャンの目には滑稽に映った。


 はだけた襟のボタンを止めようと焦る侍女とは対照的に、ジャンは一糸乱れぬ姿のまま、優雅に立ち上がる。


「どうかされましたか、ミーリック嬢」


 ジャンに呼ばれ、訪問者はピクリとも表情を変えない。服と髪の乱れを整えた侍女が逃げるように横を走り去っても、一瞥すらくれない。

 主の部屋の隣で侍女と不埒な行為に耽る教育係を前に、どこまでも冷静だ。


「皇子殿下がおこもり(・・・・)です」


 簡潔に、淡々とそう答えた訪問者はステラ=ミーリック。半年ほど前に第二皇子付になった後宮侍女だ。

 まだ十七歳のステラは濃い灰色の髪と榛色の瞳をした端正な顔立ちの美少女だが、驚くほどに愛想が無い。

 ジャンに対してだけではなく、同僚や上司である侍女頭、主のレオンハルトの前でさえにこりともしない。

 ミーリック侯爵家の次女であるため淑女教育を受け社交界デビューも済ませているはずなのに、社交性のかけらも無かった。

 またその年頃の娘らしい可愛げも、一切も無い。

 今も、ジャンと侍女が何をしようとしていたのか気付いているはずなのに、うら若き乙女でありながら赤面も動揺もしていない。


「今は既に落ち着かれてお休みになられましたが、念のため、アトリー卿にもご報告をと」

「念のため、ですか」

「皇子殿下に関わることはすべてアトリー卿にご報告さしあげる決まりですから。ご休憩中(・・・・)とは知らず、失礼致しました」

「……」


 淡々と述べられた謝罪は、本気なのか皮肉なのか測りかねる。

 これがレベッカならば確実に嫌味を言ってきているのだとわかるのだが、ステラの場合は本心が見えない。


 ステラ=ミーリックは、不思議な少女だった。

 少なくとも、ジャンの知る「貴族令嬢」とはかけ離れていた。


 城で働く侍女のほとんどは未婚の貴族令嬢や裕福な商家の娘だ。

 そのほとんどが「行儀見習い」と称した腰掛けで、生活のために働くような平民は侍女ではなく下働きとして城に上がることが多い。


 給金が目的ではない一般的な貴族令嬢が城仕えをするのは、結婚相手を見つけるためだ。

 高位貴族の多くは家同士が決めた婚姻を結ぶ。家同士の結びつきを強めるため、或いは互いの家格と資産を双方の見返りに。

 前者の場合は幼少期から婚約している場合が多いが、後者の場合は適齢期を迎える少し前から打診が始まる。


 とは言えいつの世でも「需要」と「供給」が一致しないことは珍しくない。

 何事にも「定員」というものがあるように、家格がさほど高くない貴族の中には、あぶれる者が出てくる。

 そう言った「あぶれた令嬢」のうち、自力で結婚相手を見つけるために侍女として城に入る者は少なくない。

 貴族令息である騎士や文官が出入りする「宮殿」や「宮廷」は彼女たちにとって格好の出逢いの場だ。


 しかしステラの生家であるミーリック侯爵家は高位貴族の中でも由緒ある名家だ。

 出自をとってみても彼女自身の美貌をみても、相手は引く手あまただろう。

 わざわざ城に上がって自ら結婚相手を探す必要があるとは思えない。


 何より、婚約者探しをする令嬢に「後宮」勤めは向かない。

 「後宮」は皇妃のために作られた空間であるため、原則皇帝以外の男性の出入りは禁止だ。

 ジャンのような例外はいるが、絶対的に男の数は少ない。

 そのため一般的な貴族令嬢は「後宮」で働くことを拒む。


 そんななか、ステラは十六歳という若さで「後宮」に入り、翌年には第二皇子付の侍女となった。

 侍女としての彼女は優秀で、第二皇子も生まれたときから仕えている侍女頭の次に彼女に懐いている。

 女だらけの「後宮」で、騎士や文官相手に愛嬌や媚びを振り撒くこともなく日々淡々と業務をこなし、異例の速さで順調に出世の階段を駆け上がった彼女が、男漁りに励むために侍女になったとは思えない。


 では彼女は何のために「後宮」にいるのか。


 わかりやすくジャンに擦り寄ってくる女たちとは違い、彼女の心は少しも見えない。


「それで?殿下がこもられている理由は?」

「第四皇妃殿下と行き違い(・・・・)があったようです」

「第四皇妃殿下と……」


 彼女にしては珍しく言葉を濁した答えに、ジャンは小さく唸る。

 第四皇妃と第二皇子の確執―――というよりも第四皇妃の第二皇子に対する一方的な嫌がらせは、今現在の「後宮」内の最大の課題だ。


 今現在、「後宮」には四人の皇妃がいる。

 既に故人である第二皇妃を含めると五人という人数は、歴代の皇帝の中でもかなり多い方だ。

 だがそれは、別に現帝が色狂いというわけではない。

 むしろ皇帝は元々側妃を迎えることに消極的だったらしい。

 第二皇妃や第三皇妃を娶ったのは、身体の弱い第一皇子の行く末を不安視した周囲に押し切られてのことだった、と風の噂で聞いたことがある。


 しかし仕方なく迎えたはずの第二皇妃を、皇帝は深く愛した。

 結婚後数年経っても身籠る気配がなくても、新たに第三皇妃を迎えても、その寵愛は変わらなかった。

 その愛が、悲劇を生んだ。


 ようやく子を身籠った第二皇妃は、出産と同時に天上の神々の元へと旅立った。

 第二皇妃を深く愛していた皇帝は、深く深く哀しんだ。嘆き、哀しみ、絶望した。

 憔悴し、公務も手につかぬほどだった。


 皇帝が哀しみの渕から立ち直ることができたのは、第三皇妃の「功績」だ。

 幼くして皇帝に嫁ぎ、第二皇妃を姉のように慕っていた第三皇妃は、彼女の死後、夫と共に哀しみ、悼み、寄り添うことで彼を支えた。

 彼女の純粋で無垢な愛が、皇帝の哀しみを癒したのだ。

 皇帝と第二皇妃の悲恋、そして第三皇妃の皇帝への献身は美しい物語として語り継がれている。


 にもかかわらず皇帝が新たに二人の妃を迎えることになったのは、やはり本人の意向ではなく権力の集中を畏れた一部の貴族の政略によるところが大きい。


 長く兄妹のように仲睦まじく過ごしていた皇帝と第三皇妃は、第二皇妃の死を共に乗り越えることで、夫婦としての仲を深めていった。

 第二皇妃に代わって「寵妃」となり、皇帝の子を産み、「後宮」での確固たる地位を築いた第三皇妃は、そのことで増長することもなく、変わらず皇帝を支え、彼に尽くした。

 「後宮」内を取り仕切り、国内の有力貴族の妻たちの手綱を握り、第二皇妃の忘れ形見である第二皇子の後見人を引き受けた。

 第二皇子を本当の息子のように慈しみ、残された元第二皇妃付の侍女にも気を配った。

 そうすることで「第二皇妃派」と呼ばれる侍女たちからの信頼も得られ、「後宮」内での彼女の地位は盤石なものとなっていった。

 それでも決して正妃をないがしろにするわけではなく、側妃としての自らの立場を弁え、常に彼女を尊重した。

 嫁いだばかりの頃の幼い姿からは想像もできない「理想の側妃」となっていった。


 彼女自身は(・・・・・)


 大臣たちが危機感を覚えたのは、彼女自体の存在にではない。

 彼女の生家がブラッドリー公爵家であることに対して、だ。

 公正を重んじ、昨今珍しいほどの清廉な宰相であり穏健派で通っている第二皇妃の実父ランチェスター公爵とは違い、第三皇妃の実父であるブラッドリー公爵は権力が大好きな強行派だ。

 元々城内ではランチェスター公爵家に次ぐ権力を有していたが、第三皇妃の結婚後は皇帝の舅であることを盾に皇城内での発言力を強めていった。

 第三皇妃が第二子である第三皇子を産むと、その増長ぶりはますます顕著になった。


 そんな権力の独占、あるいは暴走を防ぐため、ブラッドリー公爵家と対立する貴族たちは同じく四大公爵の一つであるキャヴェンディッシュ公爵家から第四皇妃を迎えるよう画策した。

 政治的思惑が色濃い婚姻だったが、若くして即位した皇帝も既に齢三十が目前に迫り、在位期間も十年を超えていた。

 君主たる皇帝は、愛や情だけで政を進めることはできないことを、十分すぎるほどわかっていた。

 あらゆる権力を手にしている代わりに、自らの婚姻さえも政の駒の一つにしなくてはいけない。

 そう理解していたからこそ、権力のバランスを取るためにも新しく妃を迎え、彼女の元に結婚直後はそれなりに通った。


 けれど数ヶ月後、彼女の懐妊がわかるとぴたりと足を止めた。

 そして御役御免と言わんばかりに、再び第三皇妃の元で夜を過ごすようになった。

 それが何を意味しているのか、誰も口に出せなかったが、誰もが理解していた。


 夫からの扱いは、第四皇妃の矜持を酷く傷付けたことだろう。

 蝶よ花よと育てられ、もてはやされて生きてきたであろう公爵令嬢が、そんな屈辱に耐えられるはずはない。

 しかし国主たる皇帝や「後宮」内における実質的最高権力者である第三皇妃に抗議などできるはずもなく、怒りの矛先はなぜか第二皇子へと向いた。

 生母という最も身近な後ろ盾のいない第二皇子ならば、こと(・・)が露見しにくいと思ったのかもしれない。

 何にせよ、レオンハルトにしてみれば完全な八つ当たりかつとばっちりだ。


「『行き違い』とはどんな?」

「わかりません。今日はただお泣きになるばかりで何も答えてくださいませんでした」

「そうですか……」


 まぁどうせ、とるに足らない言いがかりだろう。

 ことあるごとに第四皇妃はレオンハルトへ悪意を向けることで欝憤を晴らしているのだ。


 あの「約束」以来レオンハルトは泣き喚くことはなくなったが、その代わり、自室に引きこもってシーツをかぶり声を殺して泣くようになった。

 その様子を誰かが「おこもり」と称し、いつの間にかそれが浸透した。

 相変わらずつまらないことでめそめそと泣くレオンハルトに呆れるも、物や人に当たらなくなった分は成長したと言えるだろう。

 「大好きな兄様に嫌われないよう必死に約束を守る」レオンハルトの健気さに、人は心を打たれる。

 少なくとも、ジャン以外の人間は。


「わかりました。私の方から妃殿下に子細を尋ねておきます」


 どうせ本当のことなど言うわけはないが、牽制くらいにはなるだろう。

 というか、ジャンの立場ではこれくらいしかできない。

 帝位継承権を持たない今は、レオンハルトよりも第四皇妃の方が高位であるため、下手なことはできなかった。

 第四皇妃の不況を買い、レオンハルトの立場がますます不利になるようなことは避けたかった。


「報告ご苦労様。もう戻ってかまいませんよ」

「……」

「ミーリック嬢?」


 形ばかりの労いに、しかしステラはその場を離れようとしない。

 何を考えているのかわからない、何か言いたげなまなざしに、ジャンの方が困惑する。


「あの……まだ何か……?」

「先程この部屋でお戯れになっていらっしゃったのは、どういったお考えがあってのことですか?」

「は?」

「アトリー卿のお部屋は殿下のお部屋とつながっていて、鍵をかけることは不可能です。いつ殿下が入って来られてもおかしくない状況で先程のような行為をなさる理由をお聞かせいただけますか」


 あまりに淡々としていて一瞬何を言われているのかわからなかったが、もしかして非難されているのだろうか。

 もちろん責められる謂れはない、などとは言わない。

 侍女頭に知られれば懲戒の対象にもなりうる。

 しかし今までも何度かステラ以外の侍女にも見つかったことはあるが、皆見て見ぬふりをしてくれた。

 中には「次は自分かもしれない」と順番待ちをしている者もいたかもしれない。


 もちろんステラが今までの目撃者と同じ目的で口を噤んでくれるなどと考えていたわけではない。

 ただ彼女くらいの年頃の娘ならば恥じらいの方が勝って指摘するのもはばかるだろうと思っていた。


 それなのに、ジャンの予想を裏切り、ステラは冷静に追及してくる。


「まさかとは思いますが、閨事のご教育ですか?だとしたら、少々早すぎませんか」

「あ……あの……」

「確かに何事も早めが肝心とは申しますが、殿下はまだ六つです。少々気が早いのではないでしょうか。それに閨事は見聞や実践も大切ですが、まずは正しい知識を付けることが先決と存じます」


 いったい何を言い出すのか、この少女は。

 冗談を言っているようには思えないが、本気だとしても笑えない。


 同世代の少年少女よりほんの少し早い思春期を迎えたジャンは、貴族令嬢が貞淑だなどとは嘘だということを知った。身をもって学んだ。

 ジャンの見た目や優秀さに惹かれて近付いてくるのは、婚約者のある身で他の男に言い寄るような女ばかりだった。

 城に入ってからも、簡単に身体を許すような恥知らずの女を何人も見てきた。

 甘いことばをかければすぐにその気になり、物欲しそうな眼で見てくる女は、いっそ不気味で仕方なかった。


 そんななか、ステラは色事なんて興味ありませんというような顔で淡々と自らの仕事に励んでいた。

 露出の少ない侍女服をきっちりと着こむ姿は清廉という言葉がよく似合った。

 ステラは男のことしか頭にないような女たちとは違うと心のどこかで思っていたのだと、急に気付いた。

 だからこそ、今彼女の幼気な唇から「閨事」などという生々しい単語が出てきたことに、酷く動揺しているのだ。


「聞いていらっしゃいますか、アトリー卿」

「……わかったわかった。私が悪かった。申し訳ありませんでした。だからもうそれ以上やめてください」

「わたくしは謝っていただきたいわけではありません。アトリー卿のお考えをお聞かせいただきたいだけです」

「だからー……あぁ、もうこの部屋では絶対にしません。決して。誓って。だからもうこの話はやめてください……」


 投げやりに懇願すると、ステラはようやく追及をやめた。


「アトリー卿がそうまでおっしゃるのなら、申し上げることはもう何も御座いません。さしでがましい真似をして申し訳ございませんでした」


 謝罪の言葉を口にするものの、ステラは頭を下げようとする気配もない。

 ジャンをじっと見返してくる様子は、もはや喧嘩を売ってきているとしか思えない。


 上下するまつげの長さに見惚れそうになりながら、ジャンはようやく気付く。

 一貫して冷静かつ無表情だが、もしかして相当怒っているのかもしれない。

 ジャンは彼女が怒っているところなど見たことないが、ないからこそ、どのように怒るのか知らない。

 今が怒っていないとは言い切れない。


 そして怒っているのだとしたら、「ジャンが侍女と戯れていた」ことではなく、「レオンハルトの目に入るかもしれないという配慮が無かった」ということに対してなのだろう。

 彼女はとにかく、レオンハルトのことを溺愛している。

 臣としての範囲を越えて彼に尽くす。きっと他のどの侍女よりも彼に対する忠誠や愛情は強い。


「では、失礼いたします」

「……貴女は」

「……?」


 立ち去ろうとするステラを思わず呼び止める。

 静かな怒りを湛えながらも少しも表情を変えないステラは何を考えているのか、ジャンをどう思っているのかわからない。


 だから思わず尋ねた。


「……貴方女私のことが嫌いですか?」

「そうですね、わりと」


 唐突な質問に考えるそぶりも見せず淡々と答えたステラに、ジャンの方が言葉を失う。

 慌てて否定するか、肯定するにしてももっと気まずそうにすると思ったのに、ジャンの予想に対し、ステラはどこまでも淡白だ。


「……そうですか」

「はい」


 もうよろしいですか、とやはり一切表情を変えないまま、今度こそステラは部屋を出て行った。




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