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はじまり。
本編開始!
一気に読み干してください。
何も感じない。何者でもない。
目を開ける。手には、赤色が染色されている。
血だ。おそらく、血なんだろう。
目の前には、クマの人形が横たわっていた。
何というか、凄く無様だ。やべえ、笑えてくる。
…あれ、可笑しいな。私の名前は何だっけ。私って何だっけ?
安っぽい罪悪感も無く。
私は、とうとう人でなくなってしまった。
「あ、烏。」
烏がまるで私の生誕を祝うかのように空を舞った。
まぁ。それも、私からしたら障害でしかないんだけど。
「失せろ。規則正しい規則」
刹那。
烏は、風船のように。
弾け散った。
だから、言っただろう
俺が、いや。
「私が、地獄の始まりだった。」
もう、救済なんて、いらない。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
次回も、よろしくお願いします!