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おひさまのばんそうこ  作者: あらうさ(´Å`)
33/35

第34話 港町


ーーー南の港町ーーー


 セカイノとなのよは港町に着いた。


 その時点で、あることに気が付いた。


「どこで落ち合うか決めてねぇ・・・」


 なのよはきょろきょろと見回し、


「結構大きな港町なのよ」


 セカイノは帽子に手をやり、


「仕方ねぇ・・・とりあえず聖精教の教会でも探すか」


 歩き始める。


セカイノは町の入り口から海岸沿いに進む。


港には大小たくさんの船が停留している。


「船か・・・俺も持とうかな・・・」


「海の男になるのよ」


「悪くねぇな」


 セカイノは笑う。


 すると正面から見知った二人の女の子が近づいてくる。


「セカイノさん」


 セカイノは帽子をくい、と上げ、


「アルムにリムルじゃねぇか。良かった。トトと落ち合う約束をしてるんだが場所がわからねぇ。教えてくれないか?」


 二人はくすくすと笑って、


「ええ、いいですよ。でもその前に少し歩きませんか?」


 催促される。


「おう、いいぜ。行くぞ、なのよ」


 なのよは三人の後をててて、とついて行く。


四人は海岸沿いを歩きながら世間話をする。

セカイノは二人に、


「お前さんたち外を出歩いていいのか?」


 二人は頷いて、


「ええ、この街に聖精教の治安部隊の増員が到着したみたいで、おかげ様で安心して出歩けます」


「そうか、よかった」


 セカイノは笑う。


「私達もセカイノさんに聞きたいことがあるんです」


「何だ?」


 セカイノは尋ねる。


「出会った時からそうでしたけど、セカイノさんって、ちゃんと目の前の人見てます?」


「おう、ちゃんと見てるぜぇ。二人とも、なかなかのスタイルだ」


 すかさずなのよが背後から足払いをかける。


セカイノは尻もちをつく。


「痛てぇ!なにすんだ!」


「自業自得なのよ」


 なのよはぷい、と顔を背ける。


アルムとリムルはくすくすと笑う。


「でもセカイノさん、いつも遠くを見てる目をするのは何でなんですか?」


「サングラスをかけてるのにわかるのか?」


「わかります」


 セカイノはくい、と帽子のつばを下げ、


「なに、ちょっと探し物をしてるのさ」


「家族ですか?」


 セカイノは息を呑む。


「何でそう思うんだ?」


「私達、占いをするんです」


 セカイノはへえ、と答え、


「悪いな、占いはあまり信じない性質なんだ」


「構いません。これは私達が勝手にしてることですから」


 二人は笑う。


「ほんのちょっとしたお礼みたいなものです」


 二人は少し間を置き、


「貴方はこれから火山島に向かうでしょう。そしてそこで貴方に転機が訪れます。貴方は取引を持ちかけられます」


 二人はそこで一息ついて、


「取引では貴方は必ず『いいえ』を選んでください。それが貴方と家族を繋ぐ道になるでしょう」


 二人は笑顔を見せ、


「こんな感じです」


 セカイノは笑い、


「わかったわかった、覚えておくよ」


「頑張ってくださいね。私達はいつでも貴方を応援しています」


 二人はセカイノの前を歩き、


「ではトト様の場所ですね。ご案内いたします」


 セカイノ達を案内する。

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