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おひさまのばんそうこ  作者: あらうさ(´Å`)
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第31話 至精霊の依り代

ーーーアラート山、中腹ーーー


「で、至精霊の依り代ってのはどこにいるんだ?」


 セカイノがトトに尋ねる。


「この山を水源とする川を下っていくと街があります。そこに至精霊の依り代様がおられます」


「どれくらいかかる?」


「今日中には着きます」


 セカイノは安堵し、


「近いな。じゃあすぐに出発するとするか」


 セカイノ達は山を降り、川沿いに南下した。


途中、果実のなってる木を見つけたので、そこで休憩することに。


「それにしてもセカイノさんもなのよさんも凄いですね」


 トトが口に出す。


「なにがなのよ?」


 なのよは聞き返す。


「至精霊様に相対したというのに、全然臆することなく堂々としていたじゃないですか。僕なんか緊張しまくりだったのに」


「そういえばそうだな」


 セカイノは思い返す。


「自称唯一神と一度相対したからじゃねぇかな。あれはあれで凄いプレッシャーだったからな」


「なのよ」


 トトは、はあーと息を吐き、


「普通はそれでも緊張すると思うんですが」


 セカイノは笑い、


「まあこれから先、似たような場面に出くわすかも知れんからな。いちいちビビッてはいられんよ」


「なのよ」


「大物ですよね、あなた達」


 セカイノは至精霊のことを思い返し、


「まあこっちに敵意を向けてこなかったからってのもあるな。そうなればまた別だっただろう」


「封じられていても、圧倒的な存在感はあったのよ」


「それは僕達の崇めている存在ですからね」


 セカイノは弁当を片付け、


「じゃあそろそろ出発するか」


ーーー3時間後、川沿いの小さな街ーーー


「どういう事だこれは?」


 セカイノは呻く。


「まるで襲撃にあったようなのよ」


 あちこちの家屋が焼け落ち、負傷者が辺りに倒れていた。


トトは駆け出し、街外れの教会に駆け込む。


「牧師様!」


 礼拝堂の中に一人の男性が倒れていた。


トトは駆け寄ると、


「牧師様!大丈夫ですか!?」


 牧師と呼ばれた男は顔を上げる。


「トト様ですか・・・すみません。アルム様とリムル様がさらわれました」


「なんですって!?」


 セカイノが尋ねる。


「そのアルムとリムルってのは・・・」


「至精霊様の依り代です」


 セカイノは腕を組み、尋ねる。


「二人ともか?」


 トトは頷き、


「双子の依り代です」


 セカイノは呻く。


「両方とも捕まったのか。最悪だな」


 トトは牧師に尋ねる。


「で、工作員達はどちらの方向に行きましたか!?」


 牧師はごほごほと咳き込み、


「南です」


 トトは、はっ、とし、


「南・・・ここから数日南に行った所に港町があります」


 トトはセカイノに向き、


「おそらく工作員達は海路を使って依り代達を東の大国に連れ込むつもりです」


 セカイノはトトを見やり、


「どうする?東の大国に逃げられたら手が出せないぜ?」


「とりあえず海路を封鎖してもらうよう、使いを出します」


 トトはなのよを向き、


「僕達はこの教会の地下に隠してある車で、工作員達を追います」


「その辺は抜け目ねぇな」


 セカイノは笑い、


「じゃあ追撃戦を始めるとするか」

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