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おひさまのばんそうこ  作者: あらうさ(´Å`)
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第25話 トト司祭

ーーー翌朝、大精堂前ーーー


「よろしくお願いします」


 そう気軽に声をかけてきたのは見た目無邪気そうなな少年だった。

態度は良好、はきはきと応答をし、感じのいい金髪の少年だ。


挿絵(By みてみん)


「おう、よろしく。お前が代表か?」


「代表とはちょっと違いますけど至精霊様の所まで同行するのは僕、司祭トトです」


「その歳で司祭様かよ。まあ短い付き合いになるとは思うが頼むぜ」


「はい!」


「しかし、問題はどうやって行くかだよな」


「何か問題でも?」


 トトが首をかしげる。


「魔導具を使って陰に潜んでる奴がいる。旅の途中、ずっと相手にしてるわけにもいかねえしな」


「こいつのことですか?」


 トトが影に指をさすと、トトの指から雷が弾ける!


 バチィッ!


 雷は影に当たり、影から人が出てくる。


「!」


 セカイノは瞬時に駆け出し、人影を掴み、投げ、叩きつける。


「がはぁっ!」


 人影はばたりと倒れる。


 セカイノはトトに向き、


「お前、何だ今の」


「これですか?」


 トトは指の間にバチバチと雷を作り出す。


「精霊魔法ですよ?その影に工作員が潜んでいるのを教えてくれたのも精霊です」


「精霊魔術か。始めて見たぜ。・・・普通は本の中でしかお目にかかれない代物だ」


「いやあ、照れるなぁ」


 トトは頭に手をやり、照れる。


「まぁ、最近は科学の技術に押されて衰退気味なんですけどね」


 工作員に目をやり、


「こういった手のものには有効だったりするので結構重宝してます」


 トトはなのよに向き、


「それより僕は真夏島特産の花技術に興味がありますけどね。素質の無いものにでも使えるとか?」


「威力と使い分けに才能が要るけど基本、誰でも使えるのよ」


「俺も以前試してみたが、なのよ程の破壊力は出なかったな。今はお守り代わりに数本だけ持ってるが」


 トトは目を輝かせ、


「へえ、面白いなぁ。旅の途中、是非とも色々聞かせてください」


「私も精霊の事について聞きたいのよ」


「じゃあ情報を交換しましょう」


 色々と話を盛り上げるなのよとトトを横目にマリーネが、


「ではセカイノ様、気をつけて行って下さい」


「おう。影の奴がいなくなって、ある程度は大丈夫だとは思うが、あんたもな」


 笑いながら手を振る。


「じゃ、アラート山にさくっ、と行ってくるか」


 セカイノ達は馬車に乗る。


「で、アラート山にはどれくらいかかるんだ?」


 トトに聞く。


「馬車で南に3日程行ったところですね」


 トトは続ける。


「標高の高い山ですから途中で準備も必要です」


「そうか」


 セカイノは遠くを見やる。


「雪山は雪花と出会って以来だな。まぁ今は冬じゃないが」


「なんだか昔のように感じられるのよ」


「言えてるな」


 セカイノは笑う。


「その後、自称唯一神と戦ったんだっけ」


「その時はこんな事になるなんて思いもしなかったのよ」


「だな」


 セカイノは腕を組む。


「今度は至精霊か。どんな奴なんだろうな?」


「トトは色々知ってるのよ?」


「そうですね、この国の建国にたずさわった指導者と契約を結んだ、精霊の中の精霊ですね」


「そこは知ってるのよ」


「見た目はどんな奴なんだ?」


「見た目ですか?光そのものという話しですけど」


「それじゃ自称唯一神と変わらないな」


 セカイノは笑って突っ込む。


「また司教様に怒られますよ」


 言いつつトトは話を続ける。


「そういえば神様に近いものの類はたいてい光ってますよね?なんででしょう?」


「それはあれじゃないか?威厳があったほうが人を利用しやすいからじゃないか?土地神とかはそこまで光ってる奴はそんなにいなかったけどな」


「それはそうですけど」


 トトは考え込む。


 そんなやり取りをしている間に一日目の夜が来た。

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