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おひさまのばんそうこ  作者: あらうさ(´Å`)
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第20話 無人島

ーーー無人島ーーー


 丸一日嵐をやり過ごし、無人島に漂着した使節団は、ここで3日かけて船の修理をすることになった。


セカイノはボートに乗り、島に上陸すべく櫂を漕いでいる。


「しかし驚いたぜ、なのよがまさかなぁ」


「もうその話題はいいのよ」


ーーー1時間前ーーー


「なのよ・・・『殿』?」


 セカイノは護衛団の団長に聞き返す。


「ああ、そうだ。貴様、なのよ殿と一緒にいながらその実績を知らんというのか」


「たとえ子供でも女の過去は詮索しない主義なんでな」


「なるほど。じゃあお前は真夏島花闘大会を知っているか?」


「花闘大会?いや、知らねぇな」


「やはりな」


 団長はフン、と鼻を鳴らす。


「真夏島花闘大会というのは真夏島で年に一度開かれる、真夏島特産の植物を使った闘技大会のことだ」


「ほう」


 セカイノは頷く。

団長は続ける。


「なのよ殿はここ数年、連続で上位に入賞した栄えある花闘士のトップランカーなのだ」


 セカイノはなのよに向き、


「なのよ、そうなのか?」


 なのよは頷く。


「へぇ」


 セカイノはあごに手をやり、

 

「だったらなのよの扱いもこれから変えたらいいのかね」


「今まで通りでいいのよ」


「なのよ殿」


「あなたも殿はいいのよ」


 セカイノは話に割って入る。


「それよりちょっと頼みたいんだが」


「なんだ?」


「この島に上陸したい」


「なぜ?」


「ちょっと冒険心が疼いてな」


 団長はため息をつき、


「責任感の無い奴だ。使節団はどうする?」


「お前らに任せるさ」


「わかった。行っていい。ただし、スクリューが直る3日以内に帰ってくるんだ。帰ってこなければ置いていく」


「そんなにかからねぇよ。ま、いい。ありがとな」


ーーー現在ーーー


「まさか花闘大会上位連続入賞者とはな」


「セカイノは知ってたのよ」


 なのよが真っすぐな瞳をセカイノに向ける。

セカイノはしばらく黙っていたが、


「まぁ酒場で情報集めしてた時にちょっとな、お前さんの人並みはずれた身体能力と戦いのセンスは噂になってたぜ」


「そんなところなのよ」


 セカイノとなのよはボートを海岸に固定する。


「これからどうするのよ?」


「とりあえず島の大きさを調べないとな。海岸をぐるっと一周するぞ」


「わかったのよ」


 波の音と潮の香りを楽しみながら、セカイノ達は島を廻る。


ーーー2時間後ーーー


「や、やっと一週か。結構大きな島だな」


「日差しが強いのよ」


 なのよは太陽を見て、


「次はどうするのよ?」


 セカイノは島の中心の山を指し、


「あそこから島の全域を見渡そう」


「次は登山なのよ」


 セカイノ達はせっせと山を登る。


ーーー山頂ーーー


「やっと着いたな」


「絶景なのよ」


 なのよは島を見渡す。


「途中突っ切ってきたが、山の周りは全部ジャングルだな」


 ジャングルで大蛇に遭遇し、危うく丸呑みにされそうになったところを、なのよの機転で助かったことは言わない。


「あそこに何かあるのよ」


 なのよが下を指差す。


セカイノはそちらを見やると、


「山の麓のジャングルが開けた場所に、広場があるな」


「人も十数名居るのよ」


「だな。行ってみるか」

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