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IFの革命  作者: 秋茜仁
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現状説明








「んっ・・・・・ぅん。俺はどうなったんだ?・・・っ⁉︎」


意識が覚醒して周りを見ると誰も居なかった。そして、俺が居た場所はなんとなくあの四角いキューブの色に似ていた。まるで、あのキューブの中にいるような感じだった。


「な、なんだここは。」


何が起こっているのか全く分からなかった。

どうか夢でありますように、と、心の中でひたすら願った。しかし、同時に夢ではなく現実だと思ってしまう自分もいた。さらに、その状況を楽しんでいるような自分がいる気がした。


「なんでこんなことに。」


周りを手探りで探ってみたが触れることすらできなかった。起きてから2分程経過した頃いきなりノイズがはしった。そして、正面に文字が映し出された。



IF A REVOLUCION



突然でてきたことに驚いた。


「もしもの革命、か。」


そう言うのと同時に、どこからか機械的な音声が流れてきた。


「・・・武器を選んでください。」


そういって目の前の画面に映し出されたのは西洋で使われるような剣と日本古来のものである刀、ナイフや短剣、弓矢などだった。


なんなんだよ、いったい


混乱とどこか楽しげな感じでそう心に呟いた。たぶん今の俺の顔が見えるとしたら口元が笑っているはずだろう。



「 刀よりも剣の方がいいかな。刀は慣れてないと使いにくいというしな。そんな刀よりは力で叩き切る剣の方がいいか。よし、剣にしよう。」


そう考えて画面の剣のところを触った。


「それでは、これよりこのゲームについて説明致します。このゲームでは先ほど選らんだ武器を使って敵を倒していただきます。敵の大将を倒した時点で終了となります。さらに、倒した敵の数や強さによってポイントが入ります。そのポイントはステージが変わる時に新しい武器などを得るのに使えます。選ばれた武器に関しては最初のステージに行った際に装備させていただきます。」


あくまでも武器だけで、自分たちの基礎能力が上がるわけではないということか。


「得られる武器はポイントが高いものほど強力なものになっております。また、殺されてしまった場合や死んでしまった場合においてはもう二度と戻っては来られなくなります。」


つまり、本当の死を意味するということか。しかし、そうなると現実においての俺の身体はどうなったのだろうか。あの時、全員が倒れた後に運ばれて何か装置をつけられたのか、それとも、この身体が本当の身体、すなわち、ここに転移して来たのだろうか。あの場で全員が倒れたことを考えると前者の可能性は低そうだ。もし、そっちが本当であったのならこれは凄い大規模で尚且つ計画的に行われていることになる。最近のニュースなどから考えてもそんなことができる組織が全く思い付かない。となると、やはり後者なのだろうか。転移するというのも信じられる話ではないが、その方が辻褄が合う。転移してきたゆえに死んでしまえばそれで終わってしまう。戻って来られなくなるっていうのは、ただの比喩表現であり、現実を忘れろということなのだろうか。今は転移したと考えておくしかないか。


「最後に、現実世界において、あなた方は現在行方不明となっております。それでは、ゲームを開始いたしますので後ろのゲートへとお進みください。」


そう言ったのと同時に後ろには扉ぐらいの大きさの穴が開いていた。視線を画面に戻すとそこには 「残り216名」と映し出されていた。


行方不明という言葉を聞いて余計に後者である気がしてきた。そして、画面に映っている文字に対しては「なんでこんな微妙な人数なんだろう」と思った。


そんなことを考えていても仕方がないのでゲートへと向かう。そして、ゲームに入った瞬間、再び意識が暗くなった。








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