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IFの革命  作者: 秋茜仁
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プロローグ





「暇だ。なんか面白いこと起きねぇかな?」


心の底から思った。この世は、本当に退屈だ。






俺は歩いていた。高校の同窓会に行くために。同窓会で何か面白いことが起きればいいな、と思いながら。


時計を見ると、7時半だった。同窓会の集合時刻は7時45分なので、後15分ある。


「ギリギリかな。」


そう呟いて同窓会の会場に向けて歩いた。





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






そうして呟いてから10分後に会場に到着した。俺を見た元同級生の1人の男が俺のところに歩いてきた。



「よぉ。綾崎ハヤ○。」

「誰が不幸体質の主人公執事だ⁉︎」

「ナイスツッコミ!それにしても、綾崎ハ○テってそんなヤツだったんだ。」

「知らなかったのかよ⁉︎」

「まあな!」

「ドヤ顔で言うな‼︎」

「おいおい、大学生にもなって落ち着きがないな。」

「お前のせいだろうが‼︎・・・はあ。」

「ため息するなよ。ハゲるぞ。」

「はげねぇよ‼︎」


コイツ、真面目な顔で言いやがったよ。




「まあ、改めて久しぶりだな、速斗(はやと)。」

「相変わらずだな、お前は。でも、本当に久しぶりだな、(じん)。でも、会う度にボケをかますのはやめてくれ。」

「あははは、悪かったよ。じゃあ、そろそろ時間だし、とりあえず出席確認の受付をしてこようぜ。」

「そうだな。行くか。」


2人で会場の中へと向かった。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





受付は2人の女性(主人公の元同級生)だった。1人はショートカットの綺麗な黒髪で身長は160cmの明るそうないかにも優等生な感じだ。もう1人はロングの黒髪で同じく明るい感じで外ではあまり遊ばないような雰囲気をしていた。




「なあ、速斗?」

「ん?どうかしたか?」

「あの受付している2人って・・・工藤(くどう) 加奈(かな)折原(おりはら) 愛美(あいみ)だよな?」

「あ〜、確かにそうだな。」

「だよな。」

「それで、それがどうかしたのか?」

「それだけ⁉︎もっと他になんか言うことあるだろ!」

「お前の言いたいことは分かるが目の保養になるだけで、面白くもなんともない。」

「美人相手にばっさりだな!お前にとっては可愛いかよりも面白さなのかよ⁉︎」

「当たり前だ!俺は面白い奴が好きなんだよ。それか、一緒にいて楽しいやつか。」

「そうか。だから、恋人ができねぇのか。」

「一言余計だ。まあ、だから俺はこの同窓会が面白ければどうでもいい。」

「・・・そうか。んじゃあ、受付行こうぜ。」

「ああ。」


俺はこいつを良いやつだと思っている。人をおちょくるやつだが、雰囲気で察しておちょくったりしてこないしな。だから、こいつに彼女がいたとしても不思議ではない。むしろ、居なかったらおかしいと思ってしまうほどだ。だが、彼女と一緒にいるこいつを見ると俺も少し思ってしまう。



リア充爆発しろ‼︎・・・と



そんなこんなで受付の前にやってきた。



「名前をどうぞ。」


工藤が聞いてきた。


「えっと、神威(かむい) 速斗(はやと)

「俺は秋茜(あきあかね) (じん)

「えーと、神威・・・神威、あった。それに秋茜はっと、これでOKと。中に入って待っててね。」


折原がそう言う。


「ああ。しかし、珍しいな。受付をするのが店側じゃないなんて。」


普通は事務の人がやるのではないだろうか。


「ん〜確かに珍しいけど、やってみたかったから良かったよ。」

「そうか、ならいいか。」

「折原、ちょっと名簿見してもらっていいか?」


仁が話しかけてきた。


「いいよ。はい。」

「ありがとう。」

「2人が揃っているのは久しぶりに見たよ。」


突然工藤がそう言ってきた。


「まあ、もう大学生だしな。」

「そうだね。」


そんな会話をしている隣で仁がよし来ている等と言っていた。どうせ、彼女が来ているのかを確認しているのだろう。


「仁。もうそろそろ行こうぜ。」

「そうだな、行こうか。じゃあ、また後でなお二人さん。」

「うん、じゃあ。」





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





時間ぴったりに俺たちの同窓会は始まった。しばらくたって、俺は1人になっていた。そうして、ぐらいたった頃に工藤が近づいてきた。


「あれ?神威君1人?」

「うん、まあ。仁は神崎(かんざき)ところに行ったからな。」

「ああ、そっか。秋茜君と奈穂(なほ)ちゃんって付き合っていたんだったね。」

「工藤は、1人でどうしだんだ?」

「少し飲み過ぎちゃって。」

「そうか。」

「うん。神威君は就職活動の下準備とかしてる?」

「いや、まだ何もやってない。工藤は?」

「私もまだなんだ。でも、友達の何人かはもう始めてるらしくてね。」

「焦っているのか?」

「うん。少し。」

「そうか。・・・んー、俺も始めようかな。一応20歳だし。」

「そうだね。」

「2人とも何しんみりしてんだよ。」

「仁か。」

「なんだそのがっくりした感じの言い方は。

「せっかくの同窓会なんだ。楽しもうぜ。」

「そうだな。じゃあ、工藤。俺は行くよ。」

「あ、うん。私はもう少し休憩してる。」

「よし、行こうか。」

「仁もうボケるのはやめろよ。つっこむの疲れるからさ。」

「わかったよ。」

「ああ、頼むぜ。」





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





あれから俺はみんなに混じって色々な話をした。高校の思い出話や、これからのことそして世間話等だ。色々話し過ぎた、と言っても殆ど聞かされただけだが。そのせいか時間がもう11時半頃になっていた。珍しいことに二次会等はなかった。同窓会もそろそろお開きである。そんな時のことだった。



ズキッ⁉︎



突然、強い頭痛が俺を襲った。なんとか周りを見てみると、どうやら全員に襲ってきたらしい。




フッッ



まるでTVの電源がきれるような音が聞こえた気がした。それを最後に俺の視界は真っ暗になった。緑と黒のしましま模様のキューブを見ながら。
















おかしなところ等を見つけたり思ったら何でも言ってください‼︎直しますので。

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