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序詩
ある世界、ある場所、あるところに……
黄金に輝く土、琥珀色の湖、春になったら雪のように溶け冬になるとどこからか現れる白い鳥……
そんな生き物たちが暮らす世界。
大昔大きな文明を築いた人間たちは今はひっそりと暮らしている。
魔物と剣を交え沢山の場所を見て回り、見聞を広め、祖先たちが作り上げた証に涙し、今や人間たちはそう生きていくしかなかった。
『ミェドリテリニィ』が人間たちを苦しめるのだ。
自らが蒔いた種のせいで苦しめられるのだ。
ある人間たちは種のせいで発芽した草を刈に旅に出た。
ある人間たちはほかの種族に助けを乞うた。
ある人間たちは残された時間を次の世代に残した。
ある人間たちはただただ終焉を待ち続けた。
では、未だ多くの時間を残された子供たちは――
序詩でございます。
駄文ですが読んであげてください。