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遠死集  作者: 美凪ましろ
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【#052 遺言】【#053 遺憾】

【#052 遺言】


 こんな人生を送れてよかったなんて思う今際の際なんて欲しがりません勝つまでは。


 後悔の残る死に際で構いません。


 柄にも無く万人に感謝など述べる性分にもございません。


 すればするほどもっとと欲が出るものですから。


 出尽くした抜け殻になど。


 意欲は養分であり、養分を餌に私はご飯を食べる。


 わたしの細胞をミミズが食らうことが法則でありわたしの法律なのです。



【#053 遺憾】


 こんな風になって欲しいとあなたが求めるわたしになれそうもない。


 もはや。


 関係の末尾が見えてきました。


 問題はこのことを。


 手を挙げる癖を持つ彼にいかに穏便に伝えるかです。


 誰の血も流さず。


 以降のわたしの消息を知られずに。



 * * *

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