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遠死集  作者: 美凪ましろ
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【#004 肉球】


 あなたの指が好き。


 そのにおいも好き。


 夏草じゃなくて秋を過ごした枯れ葉に似た、しめっぽくて独特の匂いがするの。


 鼻から吸い込んでいっぱいに満たして、あなたの宇宙に投じられてみたい。


 いびつで、きままな。


 神様が振るダイスよりも不揃いなリズムであなたは、疾る。


 わたしを求めることに焦っている。


 心配しなくても逃れたりはしないのに、でも、奔放な空気をすこしは作っておかないと驕るから。


 当たり前だなんて思うと神秘が損なわれる。わたしは不動でもあなたのなかでね。


 魂の躍動のはなしをしているつもり。


 ねえ――焦がれた瞳でもって、初めて触れるようにその指で攫ってみて。


 そうしたらわたし。


 逃れられないくらいに野蛮に野卑になってしまうから。



 * * *

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