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遠死集  作者: 美凪ましろ
33/44

【#038 呼吸】

 

 大切で大切なただひとりのあなたのことをわたし大切にしてあげられてるでしょうか


 満たせてるでしょうか まいにち


 気持ちだけじゃ追いつけない


 むつかしいできごとが増えていく


 あなた損なわないように


 いつも信じられるように


 与えて離して話して


 いらだったことだって明かせるそんな望ましさ


 重たすぎるかもしれない


 のにあなたのことばかり想ってる


 そっとたんぽぽの綿毛が舞う


 穏やかな手近でありたい


 かぜ気持ちよくすうと吸う


 きみに乗せるぼくの呼吸


 重ねる重なる気持ちの行き先


 飛んで散ってはだけて愛に繋がれ


 未知の道を築く


 はぐれないように


 ねたまないように


 望まないように


 比べないように


 素直な あるがままで 愛せるよう


 遠く知らない その川の向こうにも ずっと 約束したい


 大切にし続けることを


 もしかしたらちょっとは 傷つけることも含めて


 きみに届け ぼくの呼吸


 ほぐれる ほぐされる きみとぼくの強がるいと


 悲しいときには 落ち着くまで タオル手に待ってる


 カイロでゆびぬくめておく


 やさしく拭えるように


 荷物持たず胸ひらいておく


 大切で大切なあなたのことを


 24時間いつだってあたためられるように



 * * *

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