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ねむたいですしおすし

目が覚める。そこは、いつも通りの場所ではなかった。天井が無く、蒼い『空』というものが広がっている。体を起こす。ぐっと伸びをすると、体中がぺきぺきといい音を鳴らした。辺りには見たこともないようなものがいっぱいある。

さて、近いかな?と思いつつ一枚の紙切れを取りだす。拾った地図と合わせると、現在地である、三月公園というところの付近にあるみたいだ。

「さて、行きますか」

私は立ち上がって地図を頼りに歩き出した。やっぱり周りには見たことがないものばかりだ。

「あのこどうしたのー?」

「見てはいけません!」

子供が私に指をさして言うと、それの親であろう女性が子供の手を強めに引いていく。

私自身、自分がどんな姿をしてるのか分からない。

「……早く、東に会いたい…」

そんな言葉が自然と出てた。



周りに注目をされながらも一つの家に着いた。周りの家より少し大きいもので、名前が森澤となっている。私は紙切れと名前を3往復見た後、呼び出しのベルがあったのでそれを押した。ピンポンと軽快な音をたてる。ガチャリとドアが開き、中からあの見張りが出てきた。驚いている半分と嬉しさ半分といった顔だった。

「椿ちゃん?」

「うん」

確認するように聞いてきたので即答した。見張り、東の父はにっと笑い、手招きをする。

「ようこそ、我が家へ」

私は小さく頷き、東の家へと入った。

玄関は靴箱とちょっとした飾りがあるだけだった。

「あら?この子が?」

入ると、中で一人の女性が立っていた。お淑やかな感じの綺麗な女性だ。

「そうだ」

東の父がそういうと、女性、東の母であろう人が笑顔になり私の手を握ってきた。

「やっと女手が増えるのね」

「えっ」

そんな情けない声が出た。女手が増えるとはどういうことだろうか。

「やだかわいいわぁ」

「その辺にしとけ、風呂入らせないとな」

「風呂?」

ここで聞き慣れない言葉を聞く。それを反射的に質問していた。

「一緒に入ってやってくれないか?」

「いいわよー」

東の父は私の言葉を無視しそう頼む、東の母は軽快に引き受ける。そして、私を抱きかかえて歩き出した。

「え、ちょっ」

また、情けない声が出たが、彼女は鼻歌を歌いながらギュッと私を抱いてある部屋に持って行かれた。

「はーい脱いで脱いでねー」

そういうと、私の服をおもむろに脱がし、私を裸にした。鏡に私の全体が映った。

髪はロングで銀髪、目は少し大きく碧眼、体が小さくやせ気味で胸が全然なかった。服は白のワンピースだったらしい。

私は自分自身の体を全く知らなかった。

「かわいいーでも臭うねぇー」

東の母はぎゅーっと私を抱き、クンクンと私を嗅ぐ。彼女から甘い匂いがした。

「甘い……」

そんな言葉が出た。その言葉に東の母がにっと笑い、私を抱えて『風呂』に入った。

暖かい水で体中を流された。頭、肩、背中、胸、股、足の順番に。私を椅子に座らせた後、もう一度頭に水を浴びせられ、謎の液体でごしごしと頭を掻かれる。

「あぅあぅあぅあぅ」

「ふふふ。かわいいわね」

そんな声が出ると、東の母は笑いながら私の頭を掻いた。

水をもう一度頭からかけられ、その後、変な液体で顔をくしゃくしゃとされたり、体をごしごしと洗われたりした。股のところをごしごしされたときに変な感じになったが気にしないでおく。

そして、お湯のたまった中に放り投げられ、彼女は自分を洗い出した。

「むぅ……」

私はジト目で彼女を見た。なんでこんなに荒っぽくされたのか、分からない。でも、妙に体がスッキリする。

「椿ちゃんってさ」

「む?」

彼女がいきなり話を切り出す。その言葉に変な声でしか反応できなかった。

「……やっぱいいや。かわいいからね」

「……」

何を言いたかったのかが分からない。でも、一つ言えるのが、眠たくなってきた。眠りたい。私はウトウトし始めた。

「あら、眠たいのね。ちょっと待って、東にも会わせるから」

「ん!?」

「あらあら」

東という言葉に思わず反応し、立ち上がる。眠気が飛んだ。早く東に会いたいという思いでいっぱいになる。

「まだ、帰ってこないからゆっくりしなさい」

「……はい」

私はしゅんとなりながら水に浸かった。

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